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2009年11月19日 (木)

千駄木庵日乗十一月十八日

午前は父母のお世話。訪問看護師の方と共なり。

午後二時より、三田にて開かれた会合でスピーチ。

午後六時半より、新宿の花園神社にて、「神道時事問題研究会」開催。片山文彦宮司が司会。石破茂自民党政調会長が講演し、「政策で負けたのではない。『二年前に警告したではないか、今度こそ分からせてやる』という民意の結果。

私が初当選してから二十三年になる。その間に総理大臣が十六人代った。先進国にこんな国はない。国務大臣はもっとたくさん代った。防衛大臣は九ヶ月間に四人代り、農水大臣は一年九カ月で六人代った。行政のトップは四年間やるのが原則。これで何が政治主導か。企業なら潰れている。答はただ一つ、大臣はいてもいなくてもいいのだ。

大臣が良く代るので喜ぶのは、国会議員と官僚。私の同期生は鳩山由紀夫・新井將敬氏など四十八人いた。自民党は平等なので、能力があっても無くても大臣になれる。大臣や部会長は半年で代るので、当選を重ねればみんな平等に大臣や部会長になれる。官僚は、大臣が『良きにはからえ』なのでみんな喜ぶ。

私は軍事オタク・防衛オタクと言われたので官僚から好かれない。『九〇式戦車は何故北海道にしか配備されていないのか』と質問したら、重量が重いので内地を走ると道路は壊れ橋が落ちるからだという。対テロ作戦に戦車を使うのは、ハエを斧で追いかけるようなもの。大きな輸送機を持つべし。

今の若い自衛官は、叱ると辞める。個室の生活に慣れているので、大部屋には耐えられない。海上自衛隊の艦隊勤務は携帯電話が使えないので一番人気が無い。

予備役兵は常備兵と同数以上が当たり前。ところが我が国は四分の一から五分の一しか予備役兵がいない。海自には一人もいない。予備役兵に対する処遇が極めて劣悪。本当にこれで日本が守れるのか。

大臣が六カ月で代るので、官僚は自分たちの思い通りやれる。私は平成五年、初めて農林政務次官になり、国会答弁をすることになったので、大臣室で資料を取り寄せて夜遅くまで答弁書を作っていた。そこに事務次官がやって来て『答弁書は作ってあります。この通り答弁して下さい』と言った。その答弁書にはご丁寧にフリガナがふってあった。総理や大臣がコロコロ代るのは、議員や官僚には良いことだが、国家国民のためには良くない。

自民党は弱い人や恵まれない地域のことを思う心がなくなっていた。あったら、『後期高齢者』などという言葉を使わない。中国地方の山間部には一人しか住んでいない村がある。子供や孫は町に出て、お年寄りが年金をもらいながら農業をしている。過疎地への思いやり、地方への配慮が伝わらない。それで自民党的なものは嫌ということになった。私も含めて自民党的な立ち居振る舞いが拒否された。

『日米安保体制』が今ほど危機に陥っている時期はない。普天間基地問題で鳩山総理とオバマ大統領の言うことが百八十度違う。首脳会談に同席した人がいるのだから、今にどちらが間違っているかが分かる。北朝鮮の暴発を抑止できるのは、米海兵隊しかない。一刻も早く普天間問題に決着をつけないといけない。一つの自治体の判断に日本と極東の安全をゆだねるわけにはいかない。

カロリーベースの食糧自給率は四十パーセント。食糧生産額は世界第五位。日本ほど農業に向いている国はない。水・光・土壌が豊か。この潜在力を生かさなくてどうする。昭和三十年代初頭の食生活に戻れば、食糧自給率は九十パーセント。悲観することはない。ダイエットにもなる。農家は六十パーセントが六十五歳以上。

日本は、外交・安保・憲法問題でカウントダウンの段階になっている。兵士に対する尊敬の念のない国がどうして国を守ることができるのか。政治家はリーダーでなければならない。国益にならなければ米軍は引き揚げる。同盟関係は国益が重なり合って成立する。」と語った。

十年ほど前にも石破氏の講演を聞いたが、歳を重ねたのだから当然であろうが、その頃よりも大分風格が出来てきた。国防・農業に対する考え方は大体同感である。歴史観や靖国神社に対する考え方に問題があるが、自民党の背負って立つ政治家の一人になった。

帰宅後は、明日の萬葉集講義の準備。

      ○

今日の会合でも話したのですが、テレビニュースで、オバマ大統領が、両陛下に深々と頭を下げている姿を見て、嬉しく思いました。陛下のおのずからなる威厳というか、現御神としての神聖さが、オバマ氏に頭を下げさせたのでありましょう。これは力に対する屈服ではなく、神聖権威に対するかしこみの心であると拝しました。「対米自立」だの「日米対等」だのと息巻いて、同盟関係をおかしくしなくても、天皇国日本はアメリカに対して対等以上の関係にあるのであります。世界第一の超大国の元首が、日本の天皇陛下に深々と頭を下げたのです。まさに天皇陛下のお陰であります。日本国民がうぬぼれてはなりませんが、有難き限りであります。

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