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2009年11月24日 (火)

千駄木庵日乗十一月二十三日

午前は母のお世話。

午後、病院に赴き、父に付き添う。看護師の方と相談。

この後、八重洲のあるホテルで、地方から上京され、インドネシア独立戦争を戦った元日本軍兵士と方たちと会うために、明日成田からインドネシアに出発される方と懇談。来年の参院選挙を目指し、真正保守の新政治勢力結集について色々と話された。今は詳しくは書くことができないが、これが実現できれば本当に素晴らしい。

午後五時より、東上野の下谷神社にて、『新嘗を祝ふ集ひ』開催。

斉藤吉久氏が講演し、「天皇の祭祀・無私の祈りによって日本国は多様な文化・宗教の共存が行われてきた。その宮中祭祀が今危機の真っただ中にある。宮内庁官僚により、宮中祭祀の簡略化が図られている。新嘗祭も、宵の宮だけがご親祭で、暁の宮は代拝になったという。昨年暮れのご不例とご高齢のため、ご負担を軽減させるというが、実際には件数は増えている。その中で、祭祀だけが簡略化されている。宮内庁官僚は『宮中祭祀は、陛下の個人的趣味である』という発想。五十年前の賢所における『ご成婚の儀』は国事行為として行われた。ところが今は『宮中祭祀』は『天皇の私事』とされ、ご負担軽減に対象になっている。これは入江相政と、無神論者の冨田朝彦の策謀による。政教分離問題は、日本文明の根幹にかかわる。『政教分離』はキリスト教文化圏から来た考え。日本は古代から多宗教の共存が行われてきた。その基が宮中祭祀。それが壊されかけているのは大変な文化問題。今上陛下は、宮中祭祀を正常化されてきた。宮内庁は、『紀元節祭』を認めないが、陛下は御拝をされている。」と語った。

      

この後、祭典・直会が行われた。

帰宅後は、書状執筆など。

        ○

日本の神話は、天皇の祭祀によって生きた現実として太古より今日まで継承されてきてゐる。世界に国家多しといへども、建国以来、国家元首が祭祀を行ひ続けてゐる国は日本のみである。宮中祭祀は、現代に生きる神話であり、文化・文藝・政治・経済・宗教など人間のあらゆる「いとなみ」を聖化し「いとなみ」の模範となる行事である。これを簡略化せよなどといふ論議は、まさに狂気の沙汰としか言ひやうがない。

新嘗祭をはじめとした宮中祭祀には、日本民族の傳統的世界観・国家観・人間観・神観が示されてをり、日本文化の中核である。

祭祀は、原初・始原への回帰であり、天地宇宙開闢への回帰である。それがそのまま新生となり革新となる。決定的な危機に際して、「原初の神話」を繰り返すことによってこれを打開する。

宮中祭祀を中核とする日本の祭祀は、自然神と祖霊を祀る行事である。今日、公害・自然破壊・核兵器など物質文明・近代科学技術文明が生んだ様々な「悪」によって人類全体が大きな危機に瀕してゐる。科学技術文明が徹底的に生態系を破壊せんとしてゐる。文明の進歩によってかへって人間の生命が蝕まれ精神が荒廃してゐる。

かかる状況を打開するためには、イデオロギーや特定の教義によるのではなく、自然と共に生きるといふ日本傳統信仰を回復し、自然と人間に宿る生命を護る態度を養ふことが大切である。宮中祭祀を中核とする日本傳統信仰の祭祀こそ、その原基となるのである。

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