« 千駄木庵日乗十月二日 | トップページ | 千駄木庵日乗十月四日 »

2009年10月 4日 (日)

千駄木庵日乗十月三日

午前は父母のお世話。訪問看護師の方と共なり。

午後二時より、日本プレスセンターにて、『アジア問題懇話会』開催。呉善花拓殖大学教授が「外から見る日本文化」と題して講演し、「二十六年前に来日した。理屈では日本を分かっていても、体がついていけないところもある。濁音の発音は意識すればできるが、話に夢中になると出来ない。耳に聞くこともできない。

韓国語と日本語には敬語が多い。しかし使い方が逆。儒教社会は自分の身内を立てる。『私の父のおかれましては今、家におられません』と言わねばならない。そう言わないと父親を蔑視していることになる。

四季の変化があり、山も多く、海に囲まれているので、日本と韓国は九十%似ていると錯覚する。それがトラブルの原因になる。日本の儒教受容は表面的。韓国は漢字文化圏だが、七0年台に漢字を廃止した。これは大変な弊害なっている。古典が読めなくなっている。

日本と韓国は情緒的に同じと考えている人が多い。東アジア共同体は甘い。アジアはバラバラ。そう簡単に一つにはならない。入り口で失敗する。日韓共同の歴史研究すら不可能になっている。日韓・日中にはものすごく深い価値観・文化観の違いがある。

人口比で一番殺人事件の多い国は、ロシア、その次が韓国、3番目はアメリカ。日本は十五位。韓国ではこの十年にものすごい社会変化が起きている。企業は成果主義になり、国民は個人主義になっている。精神的に不安定になっている。殺人大国に囲まれた日本は天国。

綺麗事では日韓友好はできないのに、綺麗事ばかり言っているから、真の日韓友好が成立しない。日本人はいたるところで反省と自己責任を表明する。中国人・韓国人は責任転嫁して『ごめんなさい』とは言わない。毒入り餃子事件を見ればわかる。

『恨』の思想は恨みつらみのみではなく、成し遂げられなかったことへの嘆きもある。冷静に物事を見る力が弱い。情緒で動く。

韓国は儒教がイデオロギーになっている。『万物の頂点に人間がいる。自然は人間が支配する。万物は人間のためにつくられた。人間のみが神がつくった。』という考え。キリスト教と似ている。韓国のキリスト教はプロテスタント。韓国は男系社会なので、カソリックのマリア信仰は受け入れない。母系社会の日本とは違う。

欧米化された日本は、その副作用として治安が悪化している。経済・政治のあり方がかなりアメリカ的になっている。日本はあらゆるものに神が宿るという信仰をもっている。近代的ビルの屋上に神社が祀られている。人間と自然と一体になる世界にしなければ未来はない。」と語った。

          ○

司会者が冗談で、「日本に対する誉め殺しのようなお話でした」と言ったので、参会者が爆笑した。韓国人にもこのような考え方をしている人がいることに驚く。「アジアは一つ」「東アジア共同体」に対する疑問は同感である。鳩山総理が本当に「東アジア共同体」実現を望むのなら、その大前提として、共産支那の核兵器廃絶を強く要求すべきである。日本に対して核兵器を向けている国と共同体など形成できるわけがない。

天照大御神は女性の太陽神である。日本は、観世音信仰が盛んである。日本で拝まれている仏像は、観音像が一番多い。日本はまさに女性を尊ぶ国である。男尊女卑は「からごころ」である。女性蔑視の思想は、仏教・儒教が入ってきてから発生した。男尊女卑の儒教社会では、夫婦別姓なのである。

帰途、知人と懇談。

帰宅後は、『国民新聞』掲載用の原稿執筆、脱稿、送付。

鳩山総理の資金管理団体を巡る偽装献金問題で東京地検特捜部が捜査に着手した。「国策捜査」ならぬ「国策不捜査」にならなかったことは本当に良かった。地検の面目にかけても徹底的に捜査すべきである。どのような権力者であろうと、違法行為は見逃さないというのが、真の法治国家である。

|

« 千駄木庵日乗十月二日 | トップページ | 千駄木庵日乗十月四日 »

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/121949/46386782

この記事へのトラックバック一覧です: 千駄木庵日乗十月三日:

« 千駄木庵日乗十月二日 | トップページ | 千駄木庵日乗十月四日 »