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2009年10月23日 (金)

千駄木庵日乗十月二十二日

午前は父母のお世話。訪問看護師の方と共なり。

午後一時半より、豊島区立千早地域文化創造館にて、『萬葉会』開催。小生が『萬葉集』巻十九所収の大友家持・書持(ふみもち)の歌を講義。

帰途、出席された岩田昌征前千葉大学教授と懇談。岩田氏は、経済学者であるが、『萬葉集』の全ての歌を音読した経験があるという。また、明治天皇御製・昭憲皇太后御歌も拝読し、暗誦している御歌も多いという。そして、明治天皇の

「若きよに おもひさだめし まごころは 年をふれどもまよはざりけり」

という御製の通りの人生を歩みたいと語っておられた。

岩田昌征氏の父上である故岩田英一氏は、元日本共産党中央委員候補で、東京都議会議員をつとめた。またメーデー事件の被告にもなった。それより何より、戦後共産党が活動を再開した時、岩田英一氏が所有していた渋谷区千駄ヶ谷の電気溶接学校(現在の党本部所在地)の約五百坪、建物二百五十坪を徳球個人に寄贈した。

ところが後に岩田氏は宮本顕治と対立し、党を除名された時、共産党は岩田氏に何の補償も行わず、無一物で追放した。

全愛会議議長であられた荒原朴水先生と親交があった岩田英一氏は、今から二十年くらい前に、民族運動団体・新生日本協議会主催の勉強会で講演した。その時岩田英一氏は、『共産党宣言』の大部分はすでに日本において実現していると語っていた。

その岩田英一氏の息子さんが岩田昌征氏である。岩田昌征氏とは一水会の勉強会で知り合い、『萬葉会』にも参加されるようになった。岩田昌征氏が岩田英一氏のご子息であることは今日初めて知った。まことに不思議なご縁である。岩田氏も驚いておられた。

岩田昌征氏は、経済学者としてはマルクス経済学を今でも信奉しておられるようであるが、日本の伝統を尊重し、皇室を敬う精神はとても旺盛な方である。天皇を君主と仰ぐ日本國體と経済体制・政治体制とは次元が違うという意味のことを言っておられた。

帰宅後は、書状執筆・諸雑務。

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