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2009年10月26日 (月)

千駄木庵日乗十月二十五日

午前は、父母のお世話。訪問看護師の方と共なり。

午後からは、在宅して原稿執筆。『大吼』及び『政界往来』の連載原稿執筆・脱稿・送付。

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鳩山総理は二十四日、日本・ASEAN首脳会議で、持論の「東アジア共同体」構想を説明し、「日本の外交政策として、日米同盟を基軸に位置づけている」と前置きした上で、「共同体構築という長期的ビジョンを掲げ、開かれた地域協力の原則に立って、協力を着実に進めたい」と述べた。また九月二十二日には、訪問先のアメリカで、東アジア共同体の構築について「友愛精神に基づいてEUのような東アジア共同体を作りたい」と述べた。

「友愛」という言葉は美しいが、厳しい東アジア情勢の中で、簡単にそれが実現することはない。共産支那の対外膨張政策が「友愛」などという言葉で変化するはずはない。

そもそも「東アジア共同体構想」は甘い。共同体をつくるには、理想の共感がなければならない。ヨーロッパにはキリスト教がある。しかるにアジアは政治・文化・宗教など多くの面でバラバラでありそう簡単に一つにはならない。日韓共同の歴史研究すら不可能になっている。日韓・日支にはものすごく深い価値観・文化観の違いがある。歴史・伝統・文化の全く異なる国々が安易に『共同体』などと声高に言うべきではない。さらに自由民主・人権の共通項がなければならない。そして利害の共有がなければならない。共産支那にはそのすべてが欠落している。

共産支那は一党独裁専制国家である。そしてアジアにおける軍事的覇権確立を狙っている侵略国家である。鳩山総理が本当に「東アジア共同体」実現を望むのなら、その大前提として、共産支那の民主化・核兵器廃絶を強く要求すべきである。日本に対して核兵器を向けている国と共同体など形成できるわけがない。さらに、共産支那によるチベット・東トルキスタン・内モンゴル・台湾への侵略支配を中止せしめるべきである。

日本の軍事的自立を前提としない「東アジア共同体」は、軍事大国・アジア最大の侵略国家共産支那のアジア支配に協力するだけである。

日本の国連への拠出金は全体の一九%なのに、常任理事国になれないのは何故か。日本からODA援助を貰いながら核兵器を持ち、常任理事国になっている共産支那が反対しているからである。こんな国と共同体を形成できるはずがない。

核兵器を保有する共産支那との『共同体』は、日本にとって軍事大國支那への屈服以外の何ものでもない。「東アジア共同体構想」なるものは「冊封体制」の再構築である。わが國をはじめとした東アジア諸国が軍事的・経済的・政治的に共産支那の属国になるということである。

今日言われている「東アジア共同体」は、きちんとした国家戦略を確立しないままに、無原則に支那大陸に深く進出して行った戦前のわが国の過ちを繰返すこととなる。

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