« 千駄木庵日乗十月一日 | トップページ | 千駄木庵日乗十月三日 »

2009年10月 3日 (土)

千駄木庵日乗十月二日

午前は父母のお世話。訪問看護師の方と共なり。

午後は水曜日に行う「萬葉集」講義の準備。

午後四時、大手町の産経新聞社にて、あるノンフィクション作家の方と会う。この方は、私が参加していた中河與一先生主宰の文芸同人誌『ラマンチャ』での先輩である。長い間お会いしていなかったが、今日久しぶりに会った。中河與一先生を論じる著書を出すということで、取材を受けた。中河氏が、戦時中「戦争協力」をしたということで、戦後文壇から半ば追放された形になっていたことについて色々話した。このことは、平野謙や中島健三が、自己の立場を守るために、中河與一氏などをスケープゴートにしたことが原因であることはすでに定説になっている。ただ、中河與一氏は若い頃、潔癖症という心の病に罹ったことがあり、人付き合いの面で、大分損をしていたということも言える。実に気の毒なことであった。私が「中河與一氏に指導していただいている」と言うと、「あんな人のところにいると君が損をするよ」とか「中河與一ははまだ生きていたのか」などと言われこともあった。

その後、居酒屋で一献。

帰宅後も「萬葉集」講義の準備。

           ○

一水会から、『週刊現代』糾弾の文章が送られてきたので、その要旨を紹介する。

『 「週刊現代」の不敬記事を糾弾し、記事の訂正と疑問への回答を要求する

「週刊現代」(十月十日号)の「泣くな皇太子」と題する記事は、不遜にも皇太子殿下に叱咤を呼びかける不敬極まりないタイトルとなっている。しかも全体を通して真実相当性を欠く悪意に満ちた内容であり、我々は当該記事に対して強く不快の念を抱くとともに、ご皇族の方々の権威を失墜させ、また尊崇の念を抱く我々の精神を傷つけるもので、到底看過できるものではない。」

「公平な立場を期すべきマスメディアの一角である雑誌・週刊誌が、ご皇室に対しての生半可な認識しかもたず、皇太子をはじめ、ご皇族の方々がいちいち週刊誌の記事に対して反駁しないことを承知の上で、あまりに一方的な記事を書き連ねることは卑劣ではないのか。」

「当該記事は、一見、皇太子殿下を擁護し、そのご胸中をお察しするような体裁をとりながら、実は皇太子殿下の私生活をのぞき見趣味的に扱い、単なる噂話で囁かれているに過ぎない秋篠宮ご夫妻との不仲説を世間一般に流布、宣伝して、それを助長させる効果を惹起させている。」

「当該記事のタイトルや見出しは不敬である。…大上段にかまえ、「泣くな」と叱咤するとは、皇太子殿下に対して侮辱であり、公の場で泣かれてもいない皇太子殿下の名誉を傷つける極めて非礼な書き方である。また、一方で『「要領がいい」弟夫婦』とは、まるで秋篠宮ご夫妻が狡猾に振舞っておられるかの様な印象を与える。その他、「思い通りにならない妻」、「不信感を抱く両親」、「周囲の冷たい視線」などと、あまりにも矮小化した表現を駆使し、周辺取材の言説のみで記事を作成していることは、貴社がご皇室の権威を失墜させる目的を持っているものと確認できるものである。」

 

「『評論家・西部邁氏が「皇太子さまへの御忠言」と題する記事を月刊誌に発表』とあるが、この記事は、評論家の西尾幹二氏がワック株式会社発行の月刊「WILL」誌上で発表した記事であり、あきらかな誤りである。…もし、この誤記により西部氏への抗議が殺到したならば、貴社は責任を取れるのか。かかる所業は全体を通して見られる。西部氏への謝罪を誌面上で掲載することは勿論、全体の真実相当性を欠く不敬記事に対し、訂正を求めるものである。記事掲載における明確な根拠と真実性があるならば、回答して頂きたい」。

以上について、本日(十月一日)より一週間以内に、明確な回答を要求する。

平成二十一年十月一日      

「週刊現代」編集部 鈴木章一編集長殿

日本民族派団体一水会 本部長代行 清水 聡

政治局長  山口 剛

情宣局長  岩上直樹     」

『週刊現代』に限らず、最近の週刊誌・月刊誌のいわゆる『皇室記事』なるものは、読むに堪えないひどいものが非常に多い。いかに『言論の自由』が保障されているとはいえ、誹謗中傷・悪口雑言・揣摩臆測の羅列ばかりの記事に対しては厳しくこれを糾弾しなければならない。保守派といわれる学者・評論家でさえ、皇室尊崇の心があるのか疑いたくなる文章を書く人がいる。困ったことである。

|

« 千駄木庵日乗十月一日 | トップページ | 千駄木庵日乗十月三日 »

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/121949/46376675

この記事へのトラックバック一覧です: 千駄木庵日乗十月二日:

« 千駄木庵日乗十月一日 | トップページ | 千駄木庵日乗十月三日 »