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2009年9月10日 (木)

千駄木庵日乗九月九日

午前は父母のお世話。訪問看護師の方と共なり。

午後は原稿執筆。

午後六時より、赤坂の日本財団ビルにて、「東京財団フォーラム」開催。泉宏 東京財団研究員(元・時事通信社政治部長)が、「総選挙の総括と政局展望―どうなる鳩山政権と自民党の今後」と題して講演し、「政権交代という政策は無い。勝ち馬に乗るか、判官びいきのどちらかだが、今回は完全に前者。判官びいきを麻生は消していった。助けたいと思われない人が麻生。

小沢氏は昔ながらのやり方を徹底した。森喜朗という同期当選で昔からの友人のところにも刺客を出した。福田赳夫が恩人だった人の娘を福田康夫のところも刺客を立てた。

細川政権の時は、自民が圧倒的多数で、細川内閣は寄せ集めだった。今回は、民主党は三百を超える大勢力。麻生か鳩山かで政権交代した。史上初。

亀井と福島は初めに連立ありき。社民・国民新党合わせてわずか十人。それでも民主党は三十分の一の勢力の言うことを聞かねばならない。

鳩山が小沢を抑え込んでいるとは誰も思わない。小沢の一重権力構造。小沢が使いやすいのは渡部恒三より横路なので、横路を衆院議長にした。国家戦略局は総理の私的諮問機関以下。鳩山は、菅が官房長官になると、毎日菅がテレビ会見に出るので、どちらが総理だか分らなくなると思ったのだろう。

政治がしっかりしていれば官僚主導はあり得ない。政治家が命じたことをやるのが官僚。細川内閣成立の時は官邸スタッフは居抜きだった。『自民党からは逮捕者は出ない』と言った副長官が残ると面白い。

これから民主党が苦しむのは鳩山の故人献金問題。鳩山の元秘書が事情聴取されれば、一面トップ。二か月以内にそういうことが起こり得る。十一月中旬以降に、小沢の大久保秘書の公判がある。

麻生は負けっぷりを良くしたいと言っていたが、全く負けっぷりが悪い。選挙直後にみんなを集めてシャドーキャビネットを作るべきだった。

民社國連立というのは言い辛い。舌を噛みそうになる。小沢は何を目指そうとしているのか分からない。それを知る材料がない。政権交代が目的。小沢は民主党のマニフェストに対するコメントもしたことがない。民主党に党綱領なし。小沢は外交安保で自民党幹事長時代と全く逆のことを言い出した。

石原都知事は、五輪東京開催が駄目になったら都知事を辞任する。舛添は都知事を狙っているから、今回総裁選に出ない。菅直人もでることができない」と語った。

帰途、あるマスコミ関係の方と懇談。

帰宅後も原稿執筆。

            ○

たしかに小沢一郎は、政策・理念というものをあまり語らない。彼の本を読んでもはっきりしない。小沢は、「維新」だとか「日本一新」だとか言っている。『朝日新聞』平成二十年六月二十二日号において、「政権交代こそが議会制民主主義の定着だ」と主張し、「僕の主張はある意味で革命である。明治維新をもう一度やろうということ」「世の中を根っこから変える」と語った。

大変勇ましい発言なのだが、一体、小沢一郎氏の目指す「革命後の日本」「根っこから変った日本」とはどういう日本なのか。「政治を変える」「政権交代」と言っても、その先にあるものは何なのか。

「維新」とか「革命」と言うのなら、維新の理想及び具体像を明確に指し示すべきである。自民党政権を倒すことだけが維新だとすれば全く噴飯ものだ。「維新」とか「革命」という言葉を軽々しく使うべきではない。特に「革命」という言葉は、天皇中心の日本國體の破壊を目指すのかと誤解される。

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