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2009年9月18日 (金)

千駄木庵日乗九月十七日

午前は、医師の往診があり、父母に付き添う。

その後、父母のお世話。訪問看護師の方と共なり。

午後一時半より、豊島区立千早地域文化創造館にて、「萬葉会」開催。小生が、大伴家持の歌などを講義。

終了後、出席された経済学者の方と懇談。ロシア人によって翻訳された「萬葉集」全巻のロシア語訳の本を見せていただく。アメリカ人やイギリス人による「萬葉集」全巻の英語訳は存在しない。ロシア人が「万葉集」全巻をロシア語に訳していたということは初めて知った。この事実には驚いた。

その経済学者の方は、ロシア人はアングロサクソンよりも東洋に近いので、日本の文芸にも関心が深いと言っておられた。ロシア人は東洋に近いがゆえに、西欧諸国に馬鹿にされているという。また。トルコはかつてバルカン半島を支配するほどの強国であった。にもかかわらず、EUに加盟しようと躍起になっている。しかも、回教国であるが故になかなか加盟させてもらえない悲劇を味わっている。トルコはかつての誇りを取り戻すべきだと、その経済学者の方は語っておられた。

その経済学者によると、営利至上主義の市場経済では、金儲けが何事よりも優先されるので、本当の芸術・文化はなかなか育たないということであった。だからといって、一党独裁の共産主義国家が良いということは全くあり得ないことである。旧ソ連・共産支那・北朝鮮などに芸術・文化が育つということは金輪際なかった。

鄧小平による経済改革そして市場経済の導入で、支那の経済発展は目を見張るものとなっている。鄧小平の功績は大きい。しかしそこに生活している「中国人民」は果して幸福であろうか。大変な格差社会になっているし、貧困の問題は全く解決していない。共産革命前の「苦力」のような低賃金で労働させられる人々もたくさんいる。上海などには事実上のかつてのような租界すなわち外国人しか入ることのできないところが存在する。

つまり、辛亥革命(国民党革命)、共産革命を経て、中国人民は解放されたというが、何のことはない清朝の昔に戻ってしまったということではないのか。私は、経済学は全く素人であるがそのように思える。

帰宅後は、「政治文化情報」の発送準備。

民主党に対抗する自民党の新総裁候補に、谷垣氏と河野洋平氏が立候補した。どちらも、真正保守とは対極に位置する人物である。困ったことだ。平沼氏が自民党に戻るのが良いと思うのだが、そうもいかないのであろうか。我々としては、反日政治・伝統軽視の政治に対して厳しく対決していくのみである。

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