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2009年9月30日 (水)

千駄木庵日乗一月二十九日

午前は、父に付き添って病院に赴く。診察と治療を受けて帰宅。

午後は、丸の内の出光美術館にて開催中の『芭蕉 <奥の細道>からの贈りもの 併設:仙厓展』参観。

「松尾芭蕉(164494)は、その生涯の内に、句を記した懐紙や短冊、弟子たちに宛てた仮名の書状など、江戸時代の俳人としては突出した水準の、美しい仮名書跡を残しています。…芭蕉の俳人としての生涯を、俳風の変化に沿って三つに分け、俳諧の発展につれて三段階に変化した仮名の書風の変遷を辿った…三段階の変遷を基礎にしながら、特に、芭蕉の真跡仮名の内でも最も優雅で美しいといわれる、第二期の作品群を集めることに力を注いだ展示構成にしております。加えて、充実した筆力に支えられた様々な書風の書状もご覧いただけます。」(案内書)との趣旨で開催された。

「野分して盥に雨を聞く夜かな」「古池や蛙飛こむ水のをと」「枯枝に烏とまりたるや秋の暮」などの発句を、芭蕉自らが書いた懐紙や短冊、向井去来などに当てた芭蕉の書状などを見る。

併設の仙厓という人は、江戸時代の禅僧で、芭蕉を慕っていた人。自由な生き方をした人で、川柳、狂歌も多く詠んだ。「池あらば飛で芭蕉に聞かせたい」「古池や芭蕉飛こむ水の音」「楽しみは花の下より鼻の下」(花見の楽しみは花の下で花を見るより鼻の下の口で酒を呑むことという意)などの川柳が書かれた「画賛」などを見る。なかなか面白い坊さんであったようだ。「インド洋象の飛び込む水の音」という川柳を思い出した。

芭蕉の俳句や仙厓の川柳を読むとほのぼのとした気持ちになる。芭蕉の書がこれだけたくさん展示された展覧会は初めてであった。芭蕉の句では「五月雨をあつめて早し最上川」「此道や行人なしに秋の暮」「旅に病で夢は枯野をかけ廻る」がやはり好きである。

この出光美術館からは、皇居桜田門と楠公像を眺めることができる。明治維新と建武中興の歴史を偲ぶ。

帰宅後は、資料の整理。

         ○

今日整理した資料に「神社新報」昨年六月十六日号があった。「天皇陛下御即位二十年奉祝委員会」の設立総会における鳩山総理(当時は民主党幹事長)の挨拶が載っていた。鳩山総理は「日本国は国民統合の象徴である天皇を元首とする民主主義国家である、そのように謳ふべきではないかと思ってをります。」と語っていた。つまり「現行占領憲法」の「天皇条項」を改正すべきであるという意見である。正論である。鳩山氏は総理大臣なのであるのだから、この正論を一刻も早く実行してもらいたい。

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