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2009年8月19日 (水)

千駄木庵日乗八月十八日

午前は父に付き添って病院に赴く。今日は定期的な診察と治療。

午後は「大吼」掲載の原稿執筆。野村秋介氏の「天皇観」「國體観」について書いている。

午後六時より、赤坂の日本財団ビルにて、「東京財団フォーラム」開催。加藤秀樹東京財団会長が挨拶。久保文明東京大学法学部教授がモデレーターとして講師を紹介。

ニュート・キングリッチ元米議会下院議長が「グローバル化時代とアメリカとアジア」と題して講演し、「一九一三年にもグローバル化が最高潮に達した。国際交流が進んだ。電信の時代となり、ロンドンからインドまで電報が打てるようになった。第一次大戦でグルーバル化が止まった。ソ連の崩壊で、グローバル化が大変な勢いで始まった。

これからは中国とインドをどうするかが問題。三十年経つとインドの人口が中国の人口を超える。インド人・中国人にも自由・独立・幸福を追求する権利がある。日米はこれを知っておく必要がある。

これから破滅型の兵器が増える。サイバー攻撃が増えている。航空管制も破壊される。サイバー攻撃は大量破壊兵器と同じくらいの破壊力を持つ。文明を破壊させる。

教育改革はわがアメリカの生死をかける問題。日本は明治維新、一九五〇年から八〇年までの高度成長期に次ぐ、第三番目の変革を迎えている。日本の原子力・環境・エネルギー問題への取り組みは、アメリカにとって良きモデル。学ばなければならない。日本の医療制度は良い。だから日本人は平均寿命が高い。日本の生活様式がアメリカ的になるとそれがおかしくなるのではないか。百歳以上の人が多い沖縄の人々がファーストフードを食べるようになるとどうなのか心配。

アメリカは、日本国民が選んだ政府と一緒にやって行く。二〇〇六年と二〇〇八年に共和党は負けたが、パフォーマンスの失敗。共和党は改革の党であることに意味がある。

招待されれば、アメリカ大統領は、長崎と広島を行くのが適切。それはアメリカ大統領が完全破壊されたドレスデン及びハンブルグに行くのと、そして日本首相が南京に行くのと同じ。完全破壊とはひどいものである。東京大空襲はひどかった。

元大統領が独裁者に会うのは危険なこと。独裁者の自己正当化に貢献してしまう。アメリカの二人のジャーナリストが解放されたが、日本の拉致被害者は解放されない。北朝鮮は文明への脅しの姿勢を変えない。中国は北を財政的に支援している。ミサイルを放棄させる努力が必要。次はどこの國を脅そうかと金正日は考えている。」と語った。

帰途、知人と懇談。

帰宅後は、原稿執筆。

          ○

ニュート・キングリッチ元米議会下院議長は、次期大統領選における共和党候補の一人だという。リップサービスはあったとしても、日本の教育制度、環境対策・原子力政策、医療制度を高く評価し、アメリカはこれを手本にすべきだと言ったのには驚いた。日本国民は、日本の良さというか、他の國よりも優れている点についてあまりよく知らないというか、知らされていないのではないか。自分の國を、低く評価し過ぎているのではないかと思った。原爆投下や、東京大空襲、そしてドイツの都市に対する爆撃による完全破壊について反省の意思を表明したことも評価できる。どうもアメリカという国は爆撃さえすれば相手の國が屈服すると思っていると感じて来たが、そうではない人もいることが分かった。

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