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2009年7月17日 (金)

千駄木庵日乗七月十六日

午後一時半より、豊島区立千早地域文化創造館にて、「萬葉會」開催。小生が「萬葉集」巻十六の歌を講義。

帰宅後、父が通院し且つ二回入院した病院の担当医と電話で話し合う。数日前、病院で面談し、父の今後の治療についてこの医師と話し合った際、納得のいかない応対と意見表明であったので、そのことを強く抗議した。今日の電話でも、営利至上主義的なまさに「医は算術」そのものの物言いをした。父が治療を受けているのだから、あまり揉めたくはないのだが、どうにも納得がいかないことが多い。病に苦しみ年老いた父が安心して治療を受けられるように、病院及び担当医師に対して強い態度で臨んでいきたいと思う。来週面解してもう一回話し合う予定。場合によっては厚生労働省など関係官庁などと相談したいと思っている。

その後は、「政治文化情報」発送準備。

          ○

今日講義した歌は大伴家持の次の歌です。

「石麻呂(いはまろ)に 吾物申す 夏痩に よしといふものぞ 鰻取り食(め)せ 」(三八五三)

(石麻呂に私はもの申す。夏痩せを防ぐのに良いというものだというぞ。鰻を取って食べなさい、という意)

「痩す痩すも 生けらば在らむを はたやはた 鰻を捕ると 川に流るな 」(三八五四) 

(いくら痩せていても、痩せていても、命あってのものだねです。もしかして、鰻を取ろうとして川で流されるようなことがないようにしなさいよ、という意)

大伴家持という大歌人にして位人臣を極めたと言っていい貴族がこのようなユーモアのある歌を詠んだのです。しかも「萬葉集」にこういう面白い歌が収録されたのです。「萬葉集」の偉大さだと私は思います。また、今からに約二千年前にも、鰻が食されており、しかも夏瘦に良いと言われていたということも大変面白いことです。現代とあまり変わりません。ただし蒲焼ではなかったようです。

「萬葉集」を読みますと、日本古代社会がどういう社会であったかということも具体的に理解することか出来ます。

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