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2009年7月12日 (日)

千駄木庵日乗七月十一日

午前は父母のお世話。訪問看護師の方と共なり。

午後二時より、内幸町の日本プレスセンターにて、「アジア問題懇話会」開催。岡崎久彦氏が講演し、「オバマ新政権の政策がまだ出てこない。アメリカの東アジア政策は国務省の東アジア担当の次官補(アジア局長)によってずいぶん左右される。欧米の人は東アジアのことは分からないかから、専門家の言うがままになる。

戦前のルーズベルト政権のアジア局長のスタンレー・ホーンベックは『親中反日』だった。この人が極東担当ではなかったら日米戦争にならなかった。近衛さんが『満州以外の中国から手を引く』という条件でルーズベルトに会いたいと言った。ルーズベルトはOKしようとしたが、スタンレー・ホーンベックが反対した。国務省アジア局長・国防省国際局長・ホワイトハウスのアジア局長の三人がアジア政策を決める。

オバマ政権では、意外にヒラリー・クリントン国務長官が親日で、日本に気を使っている。ヒラリーは日本に最初に来た。オバマは最初に日本の総理を迎えた。日本の新聞はこのことを故意に指摘しない。オバマは『中国に関与するとは日本との間に最強のパートナーシップをつくること』と言った。アメリカの知日派の政治学者・マイケルグリーンは、『日本の政治は見通しを失っているが、日本人はロシア人のようにのんだくれることもない、中国のように暴動も起こさない』と言っている。日本との関係を正しくして中国に取り組むというのが今のオバマ政権の姿勢。

麻生氏は、選挙を出来るだけ引き延ばして、やりたいことをどんどんやってもらいたい。金正雲が金正日の後継者に決まったのは、昨年の十一月。

交流協会台北事務所の斎藤正樹代表(駐台大使)が『日本がサンフランシスコ平和条約で台湾の領有権を放棄した後、台湾の地位は未確定』と発言した。その後取り消した。法律論で世論は変わらない。台湾に独立志向があればいい。わが国政府が『わが國は台湾は放棄したが何処に所属しているとは言えない』と声明すればいい。

日米同盟が完全な同盟なら半世紀何の心配もない。中国に軍事力で追いつかれるということはあり得ない。総理が『集団的自衛権を行使できる』と一言声明すればいい。またいざとなったら、自衛隊が集団的自衛権を行使すればいい。正当防衛権は刑法で保障されている。」と語った。

また奥野誠亮元法相は、「現行憲法が生まれた時、日本は抵抗権を失っていた。無法な憲法を捨てないで来たが、日本国はいかにあるべきかを考えて、それに合うように解釈すればいい。字句通り守ることはない。民族自決は世界の常識であり原則。その原則に従って台湾問題は解決すべし」と語った。

奥野先生はこの勉強会に毎回出席される。九十六歳になられるはずであるが、実に矍鑠としておられる。耳も遠くないし、言われることも正確である。これは驚異的なことである。奥野先生のご主張も文字通り正論で、私の尊敬する政治家のお一人である。こういう政治家が今の自民党に少なくなってきた。内務官僚としては後藤田正晴氏の一期先輩であり、同じような人生を歩んでこられたが、思想的には全く異なるといっていい。

午後六時より、「九段下沙龍」開催。同志多数と「幸福実現党問題」「鳩山由紀夫氏の故人献金問題」「民主党政権になったらどう対応するか」など当面する諸課題について討議。

都議会選挙が終わったら、幸福実現党の國體観についての追及が盛んになるであろう。また、司法警察当局は、民族運動団体の政治資金規正法違反には、きわめて厳しく対処するのに、鳩山由紀夫氏の故人献金問題では全く動かない。これは「法の下の平等」の原則に反するという抗議の声が高まるであろう。

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