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2009年7月 2日 (木)

千駄木庵日乗七月一日

午前は父母のお世話。訪問看護師の方と共なり。

午後二時より、内幸町の日本プレスセンターにて、「マスコミ総合研究所定例研究会」開催。浅野和生平成国際大学教授が講演し、「馬英九政権発足してから一年一カ月の今日、大陸からの台湾への資本参入が解禁された。大陸の資本が台湾の土地建物も変えるようになった。馬英九政権についての世論調査は、民進党寄りの『自由時報』は、満足しているが三八%、満足していないが四八・六%。国民党寄りの『聯合報』は、満足しているが五二%、満足していないが三三%。株価指数は下がり、失業率は上昇している。大陸との緊密化の中で、経済状態はトータルで良くない。

日本にとって台湾は、第四位の貿易相手国。台湾にとって日本は、第二位の貿易相手国。台湾から見て農産品輸出国の第一位は、日本。日本から見て農産品輸入国第二位が、台湾。昨年の交流協会の調査によると、『台湾人にとって最も好きな國』は、三八%の人々が日本。二位のアメリカは五%。四位の中国は二%。『これから台湾の将来のために一番親しくすべき国』は、第一位が中国で三四%。第二位が日本で二一%。第三位はアメリカで一〇%。『最も旅行したい國』の一位は、日本で四四%。二十歳から二九歳の若い人は日本と親しくすべきと答えた。三〇歳以上になると中国の方が日本を上回る。四〇歳から四九歳の社会中核世代が日本に対してやや疎遠感がある。

スーパーマーケットの玩具のキャラクターは殆ど日本。日本のどこが好きかと問うと、環境・温泉・清潔さ・安全性と答える。心配な分野の第一位は、漁業問題。ここ数年日台関係は制度的に接近している。

馬英九氏は、外国に出てはじめて見た政治デモが尖閣問題のデモ。アメリカから台湾に戻り、総統府で秘書となり、三四歳で国民党副秘書長になる。

八五%の人々が独立・現状維持を望んでいる。台湾の現在の民意は統一に向かうべきではないということ。

日本政府の台湾窓口、交流協会台北事務所の斎藤正樹代表(大使に相当)は『日本がサンフランシスコ平和条約で台湾の領有権を放棄した後、台湾の地位は未確定』と発言した。台湾が中華民国の支配下に入ったのは、GHQ一般指令第一号の『フォルモサの軍事力は蒋介石の下に降伏せよ』による。日本は連合国に対して、台湾を放棄した形になっている。『日中国交回復』の時、台湾の扱いについては曖昧姑息であった。斎藤代表の発言は従来の日本政府の発言とは違った。

外省人・本省人という分け方が通用する時代ではなくなっている。先の総統選挙では、馬英九に一般的に支持があったというべきである。しかし、台湾からの留学生に『君たちは中国人か』と問うと、言下に否定する。台湾をふるさとと思い、台湾にアイデンティティを持つ人が圧倒的。台湾に民主政治が行われる限り、日本とは良い付き合いができる。」と語った。

夕刻、父の容態に変化があり看病。小康を取り戻し何とか病院へ行かないで済む。

夜は、書状執筆など。

            ○

いよいよ今年も半分が過ぎた。本当に月日の経つのは早い。後半の六カ月、あせらず怠けず、生きていきたいと思う。

昨日から今朝にかけてブログの状態が悪くなったが何とか回復した。便利なものほど故障が起ると大変なことになる。停電が起こると東京は多くの機能が停止し、大変な事態になるのではないか。

台湾問題は複雑で難しい。しかし台湾人は相当したたかな面がある。戦前は日本が統治し、戦後は国民党外来政権が支配した。合わせて百年近く、異民族支配下を生き抜いてきた民族である。民主化後、きちんと自主性を保ちつつ、国家の安全と自立を維持してきているのも、百年間の経験がものを言っていると思う。

そして何より、日本を愛する人々、日本に好感を持つ人々が多いことは、日本にとって有難いことである。日台の友好の絆は強く維持し続けなければならない。共産支那の軍事侵略は何としても阻止しなければならない。「いざとなったら、日本は台湾を守りますよ」という姿勢を確立すべきである。ところが今の日本は自分の國さえ完全に守ることが出来ないのである。

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