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2009年7月30日 (木)

千駄木庵日乗七月二十九日

午前は母のお世話。ケアマネージャーが来宅。今後の介護について相談。

午後二時より、永田町の「日本の司法を考える会」事務所にて、『日本の司法を考える会』開催。青木理氏が司会。

元公安調査庁長官の緒方重威氏が講演し、「朝鮮総連会館は在日朝鮮人にとって大使館機能を果たしている。在日の人が祖国と祖国にいる家族との接点をつなぐのは総連会館しかない。これを潰すのは在日朝鮮人の権益を侵し、彼等を棄民にしてしまう。私自身満州から引き揚げて来たので祖国の有り難さを実感した。国としては北朝鮮に厳しくすべきだが、民間企業まで使って痛めつけていいのだろうか。人道上の問題もある。また総連会館がなくなると、北朝鮮へのウォッチングも不便になる。

官邸が激怒した。官邸の怒りを忖度して捜査が入った。総連からは被害届は出なかった。告訴もない。特捜の調べに屈して自認してしまった。自分の弱さである。調べられる側に立つと心理的に動揺する。娘のメールを見せられた。取調検事に毎晩怒鳴られた。『保釈は許さない。あと五年拘置して暴力団と同じ房に入れてやる』と脅された。

朝鮮総連は合法的組織だが、違法行為の拠点になっていた。だから公安調査庁も調査対象にしていた。しかし、在日朝鮮人のよりどころは確保してあげねばならないと思った。

政治の指揮権で法務・検察が動くことはない。今回もなかった。ただし政府与党がどう考えているかと全く関係なく検察が動くということもない。法務省の省益・検察庁の庁益を守るためには、緒方を切るしかないと考えたのだろう。事件処理の段階でマスコミの論調を無視するということもない。」と語った。

もっと色々な事を語っていたが、事件の細かいことなので省略する。私にはあまり説得力のない講演であった。第一、総連のビルが大使館の役目を果たしているから守らねばならないなどというのは詭弁である。問題は、緒方氏が現職の時から朝鮮総連や北朝鮮と接触があったかどうかである。

検察の調べは相当きつかったようである。先輩に対して、呼びつけにしたり、お前呼ばわりしたという。公安調査庁長官という要職を務めた人物が、朝鮮総連とビジネスの関係を持ち、違法行為を行ったことに対する怒りだったのかもしれない。率直に言って、私は今日の話を聞いても、緒方氏の今の立場を気の毒とは思うが、彼を擁護することはできない。破壊活動防止法の対象団体と公安調査庁長官経験者がビジネスを行うというのは許されない。

この後、病院に赴き、父を見舞う。熱は下がったようだが、まだまだ回復したとは言えない状況である。私が帰るのを嫌がるのが大変つらい。

帰宅後は、同志より贈られた「台湾歌壇」を取り上げたNHKのドキュメント番組のDVDを見る。

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