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2009年6月14日 (日)

千駄木庵日乗六月十三日

午前は父母のお世話。訪問看護師の方と共なり。

午後二時より、道玄坂のフォーラムエイトにて、「日台関係半生とこの一年」と題して講演し、「馬英九氏の両親とも、生粋の国民党員。国民党系の学校で高等教育を受けている。馬英九氏は幼少の頃から書道教育を受けた。古典を暗記させられた。女の子四人の中の一人の男子として育てられた。父は、台北市国民党の副主任を務めた国民党中級幹部。母親は石門ダムの事務所に勤務した。当時として恵まれた家庭。高校三年の時に国民党入党。

台湾大学では弁論部に入る。この頃から政治志望。陸軍総司令の子供の家庭教師をつとめた。大学三年の時に七十日間訪米。キッシンジャー訪中の直前だった。これがその後の人生に大きな影響を与えた。尖閣問題で台湾留学生がアメリカ西海岸主要都市でデモをしているのを目撃した。そのデモは『日本帝国主義は釣魚島から出て行け』というシュプレヒコールを叫んでいた。中華民国ではデモは許されないので、感銘を受けた。アメリカの学生自治を羨ましく思った。帰国後、台湾における『保釣運動』(尖閣諸島運動)に積極的に参加した。

一九七一年に、『万年議員は民主主義に反する』という論文を書いた。『日中国交正常化』が行われた時に、訪台した椎名特使への抗議運動に参加した。『打倒日本帝国主義』の運動を指導。一九七二年、徴兵により海軍陸戦隊に入隊。七四年、ニューヨーク大学法学修士課程に留学。留学生新聞の編集長・主筆を務める。七八年、ソルジェニツィンの講演を聞き感動。八〇年、ハーバード大学で博士号授与される。

八一年、蒋経国総統の英文秘書になる。八四年、国民党副秘書長に三四歳で抜擢。九三年、法務部長。國民党中央委員。九八年台北市長。〇八年、総統に選出。今年六月九日、『活字や印刷は正体字でも書くのは簡体字で良い』と発言。謝長廷氏は、『秦始皇帝は、同じ字を書き、同じ軌道の車を使うのは天下統一のためと言った。台湾の学問研究の独自性、台湾の文化的独自性がなくなれば台湾の存在価値が消え、中国への統一に道を開く』と批判。馬総統は、『大陸の人も正体字が読めるといいと言ったのであって、台湾では読むのも書くのも正体字である』と釈明。

世論調査で、台湾独立あるいは現状維持支持が八一%。統一支持は一・二%。」と語った。

この後、日本橋高島屋で開催中の「細見美術館開館10周年記念展 日本の美と出会う-琳派・若冲・数寄の心-」参観。「昭和の実業家、細見良(初代古香庵)に始まる細見家三代が60年余りを費やして蒐集した日本美術の名品は、内外屈指のコレクションとして知られています。開館10周年を記念する本展では、多彩な所蔵品の中から選りすぐった約90点を一堂に展観いたします。」(案内書)との趣旨で開催された。伊藤若冲・葛飾北斎・中村芳中・池大雅などの江戸絵画、細見良氏が蒐集した茶道具などを見る。

夕刻、上野で、ある落語家の方と懇談。

帰宅後は、「政治文化情報」の原稿執筆・完成・送付。

        ○

馬英九氏は「私は反日ではない」と言っているが、親日でもあるまい。今すぐに台湾側の意志で共産支那と統一する可能性は低いであろう。しかし、共産支那は、経済・文化・政治などありとあらゆる面で「統一工作」を仕掛けてきている。しかも戦後大陸から逃げて来た支那人とその子孫が牛耳っている国民党政権とその支持者は、台湾の支那化を望んでいる。台湾は、台湾としての自主性・独自性を堅持するか、あるいは「中華民族」に組み込まれる道を選ぶが、重大な岐路に立たされている。

政権交代・国民党の復権が、台湾の自由と独立を侵害しつつあることは確かである。そうした運命を決めたのは台湾人自身である。馬英九政権を選んだのは台湾人である。

我が国も、政権交代が行われようとしている。民主党政権が誕生したら、台湾と同じように、日本の独立と自由が、侵害される危険が高まる。そんなバカなことがと言う人もいるだろうが、国防・安保・憲法・教育・外交・歴史問題という国家基本問題で、民主党・社民党・国民新党が自民党よりもまともということは絶対に言えない。自民党が如何にだらしなくとも、駄目であっても、民主党の政権を取らせるよりは自民党の方がまだましである。

しかし、自公が三分の二以上の議席を獲得することはあり得ない。日本の政治は、総選挙の後、今以上に政治が混迷を深める。愈々以て日本の危機は深刻である。

しかしNHKへの抗議運動を見ても明らかなように、敵が動きを強めれば、わが方も動きを強める。民主党政権が誕生し、日本をおかしな方向に引っ張っていくようになれば、真正保守・維新勢力の糾弾運動・批判活動が活発化すると思う。否、活発化させねばならない。ともかく国を滅ぼす勢力は断固として粉砕しなければならないのである。

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