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2009年5月17日 (日)

千駄木庵日乗五月十六日

午前は父母のお世話。訪問看護師の方と共なり。

その後、「政治文化情報」の原稿完成。送付。

午後三時より、内幸町の日本プレスセンターにて、「アジア問題懇話会」開催。重村智計早稲田大学教授が講演し、「情報機関・工作機関が労働党から国防委員会に移った。国防委員会が労働党を指導するようになった。国防委員会は金正日の妹婿の張成沢とその系列の人たちが委員になっている。核兵器を廃棄する気は全くない。核開発を止めたら体制崩壊。

引田天功が一番多く金正日に会っている。八二年、金正日はひそかに日本に来て、赤坂のコルトンブルーでの天功のマジックショーに一週間通った。天功はその後二回北に行った。金正男が成田で逮捕された時も、天功のマジックショーを見に行く予定だった。金正男は日本で逮捕されたとき時、背中に龍の入れ墨があること、赤坂のコリアンクラブ二軒に彼女がいることがばれて、後継者を外された。

張成沢はこの四月の人民大会で大きな権力を握った。金正日は親族間の権力闘争を嫌っていたのに、後継者争いが起っているのは、金正日が決断を下せない事情がある。『労働新聞』に金正日を尊敬する表現が減っている。

六カ国協議は再開できないし、たとえ再開しても成果はない。拉致問題で、田原総一朗氏が『横田めぐみさんは死んだ』と言ったが、根拠なし。北の担当者から『死んだ』と言われただけ。

北は自分たちが困らないと譲歩しない。日本政府は交渉のやり方を間違えた。北に対して『拉致は主権侵害だ』と言わなかった。国際法上の解決を求めようとせず、政治的に解決しようとした。今からでも遅くはないから、主権侵害だと主張すべし。国際刑事裁判所は、戦争と反人類罪の容疑でスーダンのバシル大統領の逮捕状を出した。金正日にも出せるはず。

北朝鮮が崩壊しても難民は日本に来ない。船もないし燃料の油もない。難民は中国に行くか、韓国に行く。崩壊の時、百万の軍隊がどうなるかを韓国は恐れている。略奪・テロ・ゲリラをやる恐れあり。

北の軍は戦争のためよりも体制維持のための軍。軍が分裂しない限り北は崩壊しない。金正日防衛部隊はすごい武力を持つ。それでも北はいずれ崩壊する。中国が五十万トンの油をやらなければすぐ崩壊する。中国は北の核兵器の小型化は数十年間出来ない、と見ている。日本は北朝鮮に鉱物資源がどれ位あるかは植民地時代に調べてある。大したことはない。

偽ドル捜査をうやむやにしたライスとヒルの罪は大きい。

引田天功の言っていることは八割がた正しい。金正男は『おやじは死んだ』と天功に言った。影武者が死ぬまで後継者を決めないという約束がある。

日本は朝鮮半島に関わらないことが大事。白村江の戦い、秀吉の朝鮮征伐は失敗し、近代の植民地支配は、今でも恨まれている。朝鮮戦争には巻き込まれなかった。高みの見物が良い。朝鮮問題とは中国問題。白村江の戦いにも秀吉の朝鮮征伐にも、中国が出て来た。朝鮮併合は、その頃の中国が弱かったから出来た。李氏朝鮮は中国の支配下にあった。

朝鮮には日本を背景として中国と戦うというリアリティは無い。南北統一の時、日本が朝鮮を助けないと中国に朝鮮が呑み込まれる。そうなると日本は生き残れない。」と語った。

私が、「南北統一の時に日本が朝鮮を助けるというのは、日本は朝鮮に関わるべきではないという見解と矛盾するのではないか」と質問したら、重村氏は、「軍事的に関わるべきではないということで、ソフトパーでは関わっていい」と答えられた。

大陸や朝鮮半島に日本が関わるとロクな事がないというのが歴史の教訓である。日本は海洋国家として生きて行くべきである。私は、経済的にも深く関わるべきではないと思う。

夕刻、隣町の根津にて、地元の人たちと懇談。鳩山氏が民主党代表になったことについて、「これで政権交代はなくなった」という人が多かった。

帰宅後は、資料の整理。

           ○

鳩山邦夫氏が、兄貴の代表就任にエールを送っていた。そして「命懸けで脱小沢をやってもらいたい」と言っていた。兄貴の由紀夫氏は、小沢氏を「百年に一度の政治家」と褒めそやし、弟は小沢を排除せよという。一体どうなっているのか。私は鳩山由紀夫氏も本心は小沢が好きではないのだと思う。政界再編が行われた場合、鳩山兄弟内閣が生まれる可能性はある。

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