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2009年5月30日 (土)

千駄木庵日乗五月二十九日

午前は父母のお世話。訪問看護師の方と共なり。

午後は、世田谷にある法律家事務所訪問。皇室祭祀・官僚の体質などについて懇談。貴重な意見を伺う。

帰宅後は、資料の整理。

         ○

六月に開かれる「憲法懇話会」で、研究発表をさせていただくことになっているので、憲法に関する資料の整理をしている。そして今の民主党の執行部を形成している三人、鳩山由紀夫氏、菅直人氏、小沢一郎氏の憲法に関する主張を読んだ。

鳩山由紀夫氏は、『週刊ポスト』平成十二年一月二八日号の「改憲こそ自民分裂の楔となる」と題するインタビュー記事で「(憲法改正が必要だと考えた最大の理由は)首相公選論です。なぜ首相が国民に信頼されないのか、それは国民が直接、首相を選んでいないからだろう…直接選べば、政治に対する国民の責任感はもっと強まる。」「道州制に基づく分権国家も緊急の課題です。」と論じている。

菅直人氏は『文藝春秋』平成十一年七月号の「第九条は覚悟なくして変えられない」と題するインタビュー記事で「(現行憲法で日本人がどのようにあるべきかを示しているのは)国民主権です。残念ながら、それが日本人に浸透していない。」「戦前には天皇制を中心とした國體護持ということがあり、そのためには一億玉砕もありうるという考え方のなかには、私の言う『国民と国民が構成する政府』とは違う国家があった。」「国民主権国家のことを、たとえ話で私がよく言うのは『水戸黄門』ではなくて『七人の侍』です。立派な人にお任せしようではなく、自分たちを守るために…自分たちで判断して、自分たちでリスクを負うことです。」と論じている。

小沢一郎氏は、『文藝春秋』平成十一年九月号「日本国憲法改正試案」という論文で「日本国憲法は立憲君主制の理念に基づく憲法である。天皇が一番最初に規定されていることからも、それは明らかではないか。…宮沢俊義氏などが『国家元首は内閣総理大臣である』と主張しているのも間違いである。…第六条に書かれているように、主権者たる国民の名に於いて、内閣総理大臣及び最高裁判所長官を任命するのは天皇である。又、外国との関係にでも天皇は元首として行動し、外国からもそのように扱われている。このことからも国家元首が天皇であることは疑うべくもない」と論じている。

今日は詳しくは論じることはできないが、一番まともなことを言っているのは、小沢氏である。菅氏は国民主権を強調しし、「天皇中心の國體」を否定あるいは危険視しているかのような発言である。鳩山氏の「首相公選論」「道州制論」は、日本の國柄に合わないとして多くの人が批判している。

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受信: 2009年5月30日 (土) 11時02分

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