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2009年5月 1日 (金)

千駄木庵日乗四月三十日

午前は、医師の往診があり、父母に付き添う。その後、訪問看護師と共に、父母のお世話。

午後からは在宅して、「大吼」連載の「萬葉集」講義原稿執筆。完成。送付。

          ○

戦前の国家革新運動、昭和維新運動について考えるかは重要である。「戦前の右翼はコミンテルンの日本・アジア共産化策謀に乗せられた」という見方がある。

たしかに、昭和維新運動は、「天皇中心社会主義」を唱えた。また、英米なとの西欧列強による植民地支配、アジア侵略、有色人種差別に対する強烈な反対運動を行った。さらに、南進論を唱え、日独伊三国同盟推進し、「蒋介石を相手とせず」という近衛内閣の方針を支持した維新運動者も多かった。そうしたことが國を誤ったという見方が最近多くなっている。

しかし、それらの動きが、すべて国際共産主義運動の謀略に乗せられたものだとするのは如何であろうか。昭和維新運動に挺身した人々はやはり、正義感と自己の信念に基づいて、天皇中心社会主義を主張し、アジア解放を唱えたにちがいない。また、米英などの西欧列強がアジアアフリカを支配し搾取していたことは歴然たる事実であり、これを駆逐することは正義の行為であった。

しかし、近衛文麿の周りに共産主義者がいたことは事実であるし、左翼からの偽装転向者が政府や維新運動に潜入したことも事実である。これから勢力が、日本と米国とを戦わせ、ソ連と中共に漁夫の利を得させたということも、否定できない。

昭和維新運動史について、我々はもう一度深く学ばねばならない。

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