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2009年5月11日 (月)

千駄木庵日乗五月十日

午前は父母のお世話。訪問看護師の方と共なり。二人の看護師の方に交代で我が家に来て頂いております。大変良くやって頂いているので助かります。九十歳と八十九歳になる父母は、これから若返るということは奇跡が起こらない限りあり得ないわけです。ともかく、一日でも長く生きていただくこと、そして心身ともに苦痛なく過ごしていただくこと、これが私の願いであります。これからいよいよ心を引き締めて態勢を整えて介護しなければなりません。

午後は、日本橋高島屋にて開催中の「浮世絵 ベルギーロイヤルコレクション展」参観。

「江戸時代、大衆に愛され盛んになった浮世絵。19世紀後半、西洋ではジャポニスムがピークを迎え、多くの浮世絵が海を渡りました。本展でご紹介するベルギー王立美術歴史博物館とベルギー王立図書館のコレクションは、世界屈指の保存状態といわれ、出版当初の色彩を保ち、浮世絵本来の豊かな色を鮮やかに伝えます。その8,000点のコレクションから特別に選んだ写楽、歌麿、春信、北斎、広重、国貞、国芳ら、江戸を代表する数多くの絵師による、日本初公開作品を含む160点を一堂に展観。」(案内書)との趣旨で開催された。

歌川廣重の「東海道五十三次」の風景画、東洲斎写楽の役者絵、喜多川歌麿の美人画、葛飾北斎の「富嶽三十六景」などを見る。よくもこれだけの浮世絵が遠いベルギーに渡ったものと思う。その事情はこの展覧会では明らかにされていなかった。

廣重の風景画には、湯島・不忍池という小生がよく行くところが描かれていて親しみを感じた。人物画も風景画も写実を重んじきめ細かく描かれてはいるが、単なる写実ではない。作者の抱いた印象を強調して見る者に伝えている。わが國近世の美術は世界に誇るべきものがある。西洋美術に大きな影響を与えた。日本國は本当に素晴らしい国であると実感する。

日本皇室には、美術館は無い。皇居東御苑の「の丸尚蔵館」は、「皇室に代々受け継がれた絵画・書・工芸品などの美術品類が平成元年6月,国に寄贈されたのを機に,これら美術品を環境の整った施設で大切に保存・管理するとともに,調査・研究を行い,併せて一般にも展示公開することを目的として,平成49月に皇居東御苑内に建設され,翌年113日に開館し」(案内書による)たものである。皇室の財産ではないのである。しかも規模はベルギーやイギリスの王室美術館と比較すると極めて小さい。そして、外国から略奪して来たものは一切ないし、購入したものもない。日本皇室は西欧列強の王室のような侵略者・覇者ではない何よりの証拠である。

帰途、不忍池近くの蕎麦屋でそばを食す。有名店ではあるが、味は我が家近くの蕎麦屋とそれほど変わりは無い。

帰宅後は、「政治文化情報」の原稿執筆。

         ○

小沢一郎氏はなぜ党首を辞めないのであろうか。これまでの小沢氏は自分に批判が起るとさっさとその職を辞して来た。ところが今度は辞めない。今辞めたら政治生命を失うと思っているのであろうか。自民党政権を延命させたいのかと勘繰りたくなるくらいに不思議である。自民党も小沢氏が辞めない方が都合が良いであろう。

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