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2009年5月13日 (水)

千駄木庵日乗五月十二日

朝、父に付き添って病院に赴く。定期的な診察と治療。

昼は、知人二人と懇談。鹿児島と富山から上京され、東京で働いている人なので、故郷のことなどを色々伺った。上京した直後は東京の水のまずさに辟易したとのことであった。

午後は、原稿執筆。

午後六時より、赤坂の日本財団ビルにて、「シアター・セミナー」開催。黒岩祐治氏(フジテレビキャスター)が司会。登壇者の印象に残った発言は次の通り。

日下公人氏(エコノミスト)「テレビ、新聞はもうすぐ全滅。自分の実力がないのにインターネットのせいにしている。国際社会における日本の位置が百八十度変わっていることに気がついていない。日本は世界最大の金貸し国。このことを日本人だけが知らない。世界は日本は核武装しているのと同じと思っている。アメリカ軍はグァムに逃げて帰るのだ。それに何故金を出すのか。日本からの発信が少ないというが、アメリカは日本の事をよく勉強している。日本の本を翻訳している。オバはが核廃絶を言ったのは、麻生氏が核保持のことをちらっと言ったから。日本が核を持つのは大変とオバマは思った。」

志方俊之氏(軍事アナリスト)「自衛隊は軍隊なのに、陸軍と言ったらクビになる。防衛は目的ではなく手段。国家の安全と繁栄のために軍事力という手段がある。国家は軍事力で支えられていることをメディアは知ってもらいたい。防衛省になって大臣が六人代った。平均六か月の在任期間。自衛隊を理解し指揮できるわけがない。大したことをしていないから誰が大臣になっても同じ。政治家は国民が選んだのだから、政治が悪いのは国民の責任。メディアが悪いのは、国民が選んだのではないから、メディア自身の責任。メディア自身がタブーを作っている。核を持っていない日本は何を背負って外交をするのかを政治家に論じさせるのがメディアの役目。」

武田邦彦氏(工学博士)「多くの人はお上とメディアは嘘をつかないと思っている。科学技術立国と言いつつ科学技術に正しい理解がない。『ダイオキシンは無害、地球温暖化は良いこと』と言うと、そんなことを言ってはいけないと言われる。憲法二三条に『学問の自由』の規定がある。自分が学問をして得たものは国民に伝えなければいけない。それが希薄になっている。受け手が自分の意見と違うことを聞こうとしない。学問の自由・報道の自由はない。メディアと国民の関係は、金を払って間違ったことを教えてもらうという関係。政治家は環境に配慮すると言わないと票が取れない。全体を把握できる日本国民に対し、それを生かしつつ論理構成を調和させる道筋をつけるべし。」

堤尭氏(ジャーナリスト・元「文藝春秋」編集長)「北朝鮮のテポドン発射の時、CNNは特番をやったのに、NHKは素人のど自慢をやっていた。ドキュメント・ディスカッション・ディベートが雑誌の売れ筋。やり合うから視聴率が上がる。論争がヤラセになっているから電波が利用される。核問題で判断停止になっている。」

久保紘之氏(政治評論家)「論壇誌が何誌か廃刊になった。タイトルは立派だが中身を読むとまともな論陣を張っていなかった。ネットに対応した動きをしても、マネーゲームの観点しかとらえていない。政治家がテレビに出てしゃべると化けの皮が剥がれる。政治家には神話を生むような雰囲気が必要。昔の政治家にはそれがあった。戦後最大の思考停止は憲法問題。ドイツと日本だけが悪者ということになっている状況に怒りを感じないのが最大の思考停止。マッカーサーが作ったタブーを教員組合が再生産した。」

なかなか面白い討論会であった。憲法・核武装のタブーを解消し、メディアの偏向を是正し、国民の思考停止を解決することが大事である。これは、民族運動がもう何十年にわたって主張してきたことである。また、メディアの自己規制・偏向を是正するには、メディアの不況は良いことなのではないかとさえ思える。ただし「諸君」の廃刊は別である。朝日新聞とNHKの偏向は何とかしなければならない。

帰宅後も原稿執筆。

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