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2009年4月30日 (木)

千駄木庵日乗四月二十九日

午前は父母のお世話。訪問看護師の方と共なり。

午後は諸雑務。

午後三時より、ベルサール九段にて、「平成二一年昭和の日をお祝いする集い」開催。奉祝式典が行われ、国歌斉唱・宣言朗読が行われた。

鈴木英夫「昭和の日ネットワーク」会長が主催者挨拶を行い、「私の家は今日国旗を掲げたが、私宅の近所には他に一軒も国旗を掲げた家はなかった。日本くらい国旗が掲揚されない國はない」と語った。

続いて、小田村四郎「日本の建国を祝う会」会長が挨拶し、「戸山が原の焼け跡で終戦を迎えた。この日が私の人生の出発点。六百万将兵が粛々と兵をおさめたのは承詔必謹の精神による。九月二日に武装解除が終わると、占領軍は国際法と『ポツダム宣言』に違反して日本弱体化を押し進めた。これが今日まで禍根を残している。昭和天皇のお陰で今日の日本国および日本国民がある。自虐的風潮を打破することが、昭和天皇の御聖徳にこたえる道。」と語った。

下村博文衆院議員は「昭和の時代は後世の手本となる時代。

独立国家としてふさわしい國になるために、憲法改正は絶対に必要。」と語った。

続いて記念講演が行われた。

新保祐司都留文科大学教授は「『海ゆかば』は昭和を象徴する曲。明治時代は幕末から明治にかけての日本の悲劇をうたいあげた歌が『荒城の月』。『海ゆかば』の作曲者・信時潔は戦後不遇だった。『海ゆかば』は戦後GHQによって封印された。戦前と戦後の断絶を象徴する歌が『海ゆかば』。『萬葉集』は日本傳統精神のふるさとと言われるが、大伴家持の歌には悲劇性がある。藤原氏は唐の制度を日本の傳統に関係なく取り入れた。日本の傳統を護ろうとした大伴氏は負けてゆく。文明開化の勢力に大伴氏は負けてゆくが、『萬葉集』の編纂によって日本の傳統を護ろうとした。『大君のへにこそ死なめかへりみはせじ』というのは大伴氏の悲壮な決意。信時潔作曲の『海ゆかば』は、『萬葉集』とバッハをぶつけている。大東亜戦争は文明の戦争。天皇・皇后両陛下がサイパン島に行かれた時、島民は『海ゆかば』を歌ってお迎えした。慰霊の歌として歌った。サイパン島の方々に正しい歴史が伝えられている。日本列島の島民はそれを失った。『海ゆかば』は戦争末期、軍歌ではなくレクイエムとなった。どっしりと長い目で歴史を見れば、正しいことは復活する。歴史に対する信頼が大事。『海ゆかば』を歌う日本人が多くなれば歴史は継承される。」と語った。

渡部昇一上智大学名誉教授は「今日、完全に歌われなくなった歌は『天長節』の歌。昭和天皇の御一生は共産主義との戦いであった。皇室をなくしてしまえという指令がコミンテルンから来た。軍人の中にも共産主義のシンパがいた。アメリカとイギリスはブロック経済で日本を締め上げた。日本の不景気の原因は資本家が悪いという宣伝が行われた。首相を殺した軍人が死刑にならなかった。天皇さえいればいい、地主も資本家も重臣もいらないと言うのが、二二六事件。張作霖爆殺事件は河本元大佐がやったというが、リットン調査団は『風聞ならざるはなし』とした。当時、ソ連と揉めていた張作霖をソ連が殺したとしてもおかしくはない。ソ連は支那を使って反日運動を起こさせた。黄埔(こうほ)軍官学校はコミンテルンが作った。アメリカは『排日移民法』を作った。ルーズベルトの周囲にはコミンテルンとその同調者が取り巻いた。上海において日中戦争の拡大を画策した張治中は共産主義者。日本に対して東からも西からも足元からも平和を乱したのは共産主義者。『ハルノート』を書いたアメリカ政府高官も共産主義者であり後に自殺した。『蒋介石を相手とせず』という声明を作らせたのは、近衛のブレーンの共産主義者。『ポツダム宣言』の受諾により、天皇は連合軍総司令官に隷属した。占領期間中は主権の発動はあり得ない。独立を回復したら、『帝国憲法』に一度回帰すべきだった。神話の世界からの君主が今も続いていることが日本の最大の誇り」と語った。

帰途、同志と懇談。

帰宅後は、『大吼』連載中の「萬葉集」講義の原稿執筆。

             ○

「海ゆかば」の歴史的意義については勉強になった。昭和時代の鎮魂歌であろう。ただし、谷口雅春先生は、「『海ゆかば』を歌うと言葉の力によって戦いは負ける」と主張していた。これは難しい問題である。

渡部氏の歴史観も勉強になった。私は、五・一五、二・二六は、共産主義の影響を受けたと言うよりも、何んとか共産革命を防ぎたいという一心で行われたと思っている。「天皇中心社会主義」の主張もそうした観点からであったろう。当時としてはやむを得なかったと思う。私の解釈は誤りであろうか。

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