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2009年4月16日 (木)

千駄木庵日乗四月十五日

午前は父母のお世話。訪問看護師の方と共なり。

午後二時より、三田で開催されたある会合でスピーチ。北朝鮮問題などを話させていただいた。

その後、御茶ノ水の茶房にて、出版関係の知人と懇談。ニコライ堂が春の日に照らされて美しかった。藤山一郎の「東京ラプソディ」を口ずさむ。というより小声で歌ったら、街行く人が私を見て微笑んでくれた。二番が「うつつに夢見る君の 神田は想い出の街 いまもこの胸に この胸に ニコライの鐘も鳴る」という歌詞である。昭和十一年の大ヒット曲。戦時色強まる時代であっが、こういう歌がはやったのである。戦前は暗黒時代であったなどというのは嘘である。学生時代、一緒に神田の古本屋巡りをした女学生は今頃どうしているであろうか。今もうつつに夢を見ているであろうか、それとも孫に囲まれて幸せに暮らしているであろうか、などと感傷的な気分なった。

夕刻、湯島にて、地元の先輩と懇談。若き日の思い出を語り合う。この先輩は、私と違って西日暮里にある某有名私立学校を卒業された方。多彩な趣味を持っているが、特に日本酒の事に詳しい。今日もおいしい日本酒(秋田の銘酒『両関』)を呑みながら語り合った。

この先輩は幼少の頃、今は開放されているが当時は進駐軍に接収されていた湯島にある「岩崎邸」に塀を乗り越えて中に入って行ったら、アメリカ人が射撃訓練をしていたので、びっくりして逃げ帰ったという。その頃の岩崎邸はキャノン機関(占領中の日本にあったGHQ参謀第2部(G2)直轄の秘密諜報機関)が入っていたのである。昔は何となく不気味な感じのするところであった。その後、司法・公安関係などの政府施設が入った。

帰宅後は、明日の「萬葉集」講義の準備。

           ○

今日は加瀬英明先生から、御父君・加瀬俊一氏の貴重な歴史体験が収録された資料を送って頂いた。加瀬俊一氏は、まさに昭和外交史の生き証人であられた。勉強させていただきます。

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