« 千駄木庵日乗四月十二日 | トップページ | 千駄木庵日乗四月十四日 »

2009年4月14日 (火)

千駄木庵日乗四月十三日

午前は父母のお世話。訪問看護師の方と共なり。

午後は資料の整理など。

夕刻、千駄木の地域包括支援センターに赴き、母の介護保険要介護更新の申請書提出。

午後七時より、ホテルサンルート高田馬場にて、「一水会フォーラム」開催。筆坂秀世元日本共産党政策委員長が講演し、「外の人は日本共産党を実像よりも相当大きく見ているというのが実感。鉄の紀律・民主集中制・革命政党・怖い組織という印象とはかけ離れている。公称四十万党員というのも怪しい。本当の党員数は、ナンバー4だった私も知らなかった。知っているのは議長・委員長・書記局長と党建設責任者。

『蟹工船』がよく売れたので、党員が増えているというのが不思議でならない。『蟹工船』には党の事は書かれていない。旧ソ連へのナイーヴな憧れが書かれている。新入党員には生活保護を受けたくて、共産党に世話になり、入党する人が多い。議員の後援会に入るような気持ちで入党する。

私が入党した頃は、『君たちが社会を動かす主役なのだ。地球の3分の1が社会主義国家になっている。これが社会進歩無の方向だ。』と言われた。単純だからそう信じ、歴史の進歩の方向に身を投じようと思った。党員は労働者を指導する前衛だと信じた。今の共産党は変化している。前衛政党とは言えなくなっている。

党費を払い、機関誌を購読し、活動している党員は二十万前後ではないか。党費納入率は六三・九%。党費集めに苦労している。ソ連は崩壊し、中国・ベトナムは資本主義化の道を歩んでいる。資本主義から共産主義に発展するとは言えなくなった。今の党員で社会主義社会を目指している人は皆無。

宮本顕治は『一九七〇年代の遅くない時期に民主連合政府が出来る』と言った。今の党の方針は『二一世紀の遅くない時期に民主連合政府をつくる』となっている。不破さんも僕もその頃は生きていない。その程度の展望しか示し得ていない。

市会議員クラスでも党の文献を読んでいない人が多い。党報告の情勢分析は我田引水。共産党にとって今の時代は難しい。しかし、共産党は企業献金をもらわず地域のために奉仕する政党としての存在意義はある。地方議会で真面目に活動しているのは共産党議員。自民党の地方議員が共産党議員の半分くらい活動すれば大したもの。

共産党内にいると思考停止に陥る。党中央が何を言うかを待っている。これが非常に怖い。党の方針は決まっているから歴史の勉強はしない。自分の頭で考えない。共産党ワールドで生きている。党にいた頃は、テレビの皇室番組が映るとチャンネルを変えた。今は違和感なしに見ている。自分でもこの変化に驚いた。党を辞めて良かったと負け惜しみではなくしみじみ思う。

今の若者がなぜ共産党に入るのか不思議。世の中は白か黒かではない。灰色もある。度量が共産党にあれば幅広い国民の支持が得られる。

共産党は高学歴の人が作った。宮本・不破・志位は東大卒。上から作る政党であり、下から作る政党ではない。理論がない人は軽く見られる。私のような高卒の叩き上げが政策委員長になったのは珍しい。

共産党員は『社会主義社会をつくるのが歴史的使命労働者階級の前衛』というエリート意識を持っている。エリート意識と自己犠牲・献身的姿勢は表裏一体。そういう政党が権力を握ると、中国や旧ソ連のように『党員にあらずんば人に非ず』という国になる。

派遣労働者を共産党は相手にしていなかった。『ルンペンプロレタリアは最後に裏切る、革命は組織された労働者が行う』と思っている。党員の高齢化は相当深刻。平均年齢は五〇歳を超えている。」と語った。

終了後、懇親会。

            ○

脱党した共産党最高幹部の話を聞くのはこれが二回目である。一回目は、はるか昔、昭和五十年代前半だったと記憶する。戦前の共産党の指導者で後に転向した鍋山貞親氏と昭和五十年代前半、鍋山氏が亡くなる直前に、鈴木邦男氏と一緒に事務所を訪ね、いろいろ話を聞いた。その内容は全く覚えていないが、鍋山氏が「共産党を叩く」という本を出版した直後だった。その本は勉強になった。

共産党内部にいた人の共産党批判はなかなか勉強になる。内部にいた人、しかも幹部は、共産党の弱点・痛いところ・欠陥を良く知っている。こういう人の批判が共産党にとって最も嫌なことであり、脅威であろう。

地方議会での共産党勢力はまだまだ大きい。地方分権と言われる時代においてこのことは重大である。教育・危機管理・福祉など極めて重大な問題が地方議会・地方行政で決められるようになりつつある。地方議会で共産党などの左翼勢力が、日本の麗しい傳統を破壊する策謀を行っている。共産党を決して侮ってはならない。

|

« 千駄木庵日乗四月十二日 | トップページ | 千駄木庵日乗四月十四日 »

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/121949/44664524

この記事へのトラックバック一覧です: 千駄木庵日乗四月十三日:

« 千駄木庵日乗四月十二日 | トップページ | 千駄木庵日乗四月十四日 »