« 千駄木庵日乗二月二十八日 | トップページ | 千駄木庵日乗三月二日 »

2009年3月 2日 (月)

千駄木庵日乗三月一日

午前は父母のお世話。

午後は資料の整理など。

午後六時より、市ヶ谷の私学会館にて、「二・二八記念講演会」開催。登壇者の印象に残った発言は次の通り。

金美齢さん「台湾も日本もポピュリズムにすっかり侵されている。自由民主は大切なシステム。これ以外にない。しかし頭数が選挙を決する。有権者の意識が衆愚に陥ることがある。昨年の台湾総統選挙と今の日本の状況は似ている。この前の参院選で『姫のトラ退治』という状況で風が吹いた。今の日本の政治家には、日本はどういう国を目指すのか、外交戦略はどうあるべきかということは頭の中にない。次の選挙で勝ち残ることだけ。日本が駄目になったら、この地域は全滅。」

許世楷前台湾駐日代表「今日の集会が大集会にならないのが残念。台湾人がどれだけ団結できるかが問題。『中華民国体制打倒』『中国の台湾侵略反対』のために総統になるのだとはっきり表明してもらいたい。生まれが台湾人でも中国と一緒になろうとすれば中国人。次の選挙は中国人と台湾人との闘い。」

黄文雄氏「台湾の民主政治が危機に直面している。馬英九政権になって台湾の経済成長率は急落。対中投資が一番大きな原因。資本・技術・人材が中国に流れて行った。百年間蓄積された台湾の技術が中国にコピーされた。中国の改革開放以来、累計で三百万人の台湾人の人材が中国に行ってしまった。イケメンの総統には経済危機を打開する能力はない。台湾の司法は、国民党の用心棒・殺し屋になりつつある。ファッショの危機は深刻。警察が凶暴化している。毛沢東は『農村が都市を包囲する』という戦略を立てた。今の中国は台湾に対して『商を以て政治を囲む』『経済を以て台湾独立を抑える』戦略。それはかなり成功している。国民党はイデオロギー政党ではなく、利権政党になっている。中共幹部も国民党幹部も、いかにして国民から富を巻き上げるかしか考えていない。」

宮崎正弘氏「アメリカは尖閣問題で日本を助けるとは明言しない。日米安保は変質している。オバマ政権は米中でG2を形成して世界を領導しようとしている。オバマ政権は日本と台湾にとって危険。しかるに日本と台湾はのんびりとしている。ヒラリーは中国に行って『お金を下さい。そのかわり人権問題を持ち出さない』と言った。馬英九の頭の中にはアメリカしかない。アメリカが現状維持と言っているからそうするということ。台湾の空港の両替所に『人民元歓迎』と書かれてあった。台湾は中国の植民地になりつつある。しかし台湾は香港・マカオと違って水と食料を中国に依存していない。台湾には中国にはない倫理がある。自由を尊重するシステムがある。これがある限り中国と統一することはない。ただし、中国が暴力で統一を目指す危険がある。」

城仲模元台湾法務部長「台湾にもう一度李登輝先生のような人が出て来るか。『中華民国憲法』は五権分立だが、その他に総統府・中国国民党・国民大会の三権がある。台湾軍四十万の内、八五%が台湾人。それは我々にとってチャンス。米中国交成立以来、『中華民国』は世界の世論の中に存在しない。後藤新平は二十世紀初頭に台湾の基礎をつくった。李登輝は二十一世紀初頭に台湾に民主・人権・法治体制を作った。私の幼少の頃の印象では、日本の公務員・警察官は素晴らしかった。戦後来た支那人の公務員・警察官は無茶苦茶だった。私は日本を尊敬し、日本に留学した。田母神氏を尊敬する。自分の国を愛するこんな立派な人が何故辞めなければならなかったのか。日本が何故こんな状況にまで落ちたのか理解できない。中国人のメンタリティーは普通の人間ではない。馬英九を見るとそれが分かる」。

         ○

台湾人の「反中国意識」は強い。半世紀以上にわたって、大陸から侵入して来た支那外来政権の強圧政治によって虐げられてきたのだから当然である。台湾人は半世紀の体験によって支那の体質を分かっているのだ。

日本人は、支那のことをよく理解しているようで実はそうではない。儒教や唐詩、そして大陸の景色などを見て、「支那は文字の国だ、雄大な国だ、日本と同文同種だ」と思い込んでいるのである。これは危険である。支那人は儒教道徳など全く実行していない。支那の体質が改まらない限り、支那に対しては友好よりも警戒が必要である。このことを日本人はよくよく認識すべきである。

今日は久しぶりに許世楷氏、黄文雄氏などの台独運動家の方々にお会いできた。日本と台湾は固く連帯して、中華帝国主義の侵略策謀と戦うべきである。

|

« 千駄木庵日乗二月二十八日 | トップページ | 千駄木庵日乗三月二日 »

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/121949/44218357

この記事へのトラックバック一覧です: 千駄木庵日乗三月一日:

« 千駄木庵日乗二月二十八日 | トップページ | 千駄木庵日乗三月二日 »