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2009年3月17日 (火)

千駄木庵日乗三月十六日

午前は父母のお世話。訪問看護師の方と共なり。

午後からは在宅して書状執筆・資料整理など。

         ○

漆間巌官房副長官が、西松建設による違法献金事件について「自民党の方にまで波及する可能性はないと思う。あの金額で違法性の認識を出すのは難しい」と発言したと報道された。この「発言」は「検察の捜査が公正中立・不偏不党であることに疑念を抱かせる」「本来検察の捜査に関与する立場にない政府高官が検察の捜査情報や証拠を知っていたのではないかという疑念を抱かせる」「政府高官がマスメディアの前で『自民党への捜査はない』と断言することは検察への間接的な圧力になる」という批判が巻き起こった。民主党および民主党を擁護する勢力はここを先途とこの発言を取り上げて、政府及び検察攻撃を行っている。

今回の検察の摘発があたかも自民党の意向によって行われたいわゆる「国策捜査」であるという論議がまことしやかにまかり通っているのは、オフレコとは言え、まことに不用意な漆間福長官の発言が原因である。この発言によって、小沢一郎氏側への検察の捜査・追及がやりにくくなっているのではないかという危惧を抱く。巨悪の摘発が出来なくなるとしたら、漆間氏の責任は重大である。「特定の政党の名を挙げた記憶はない」と釈明したようだが、この「記憶にない」という表現がくせもので、自分に不利なことはこの台詞でごまかすということはこれまでよく行われてきた。

メディアへのリップサービスだったのだろうが、今のメディアとくに「朝日新聞」などが、自民党政権打倒・民主党を中心とした野党勢力の政権奪取キャンペーンを張っていることを考えれば、このような発言は厳に慎むべきであった。漆間氏は警察官僚である。「おしゃべり伝六」であってはならない。「むっつり右門」であらねばならない。

内閣官房副長官(事務担当)とは、官僚のトップで、これまで警察官僚からこのポストに就いたのは、私の知っている範囲では、岡崎英城・石岡実・後藤田正晴・川島広守の各氏である。皆それぞれそれなりの人物であったようだ。ただし後藤田は評価できない。漆間氏はせっかくの地位に就いたのに、大きな失敗をしてしまったということである。政治家への道は無理になったと思う。

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