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2009年1月25日 (日)

千駄木庵日乗一月二十四日

午前は父母のお世話。訪問看護師の方と共なり。

午後は、丸の内の出光美術館で開催中の『文字の力・書の力』展参観。

「古来わが国では、漢字と仮名の両方を用いながら、独自の世界観を形成してきました。…人の語ることばが、文字により造形(カタチ)を成した瞬間から、そのことばの中に潜む魅力は、人を離れて広がりはじめます。そしてここに書の表現力が加わることで、ことばの調子や印象は、より大きなものへと膨らんでゆきます。…本展では、3つのテーマに沿って、『文字性』と『表現性』とから多様な書の魅力に迫ります。古典の名跡より、それを継承した近世そして現代までの作品約60件を厳選し、現代に生きる私たちの眼で、書の魅力との対話を試みます。」(案内書)との趣旨で開催された。

一休宗純、富岡鐡斎、夢窓疎石、徳川家康、伝空海、池大雅、藤原定家など数多くの書を見る。それぞれ独特の書風であり、力強い書もあれは優雅な書繊細な書もある。家康は「南無阿弥陀仏」という字をたくさん書いている。天下を取るまでに多くの人々を死に至らしめたことへの反省と恐怖の念があったのであろう。また実際に家康は仏への信仰は深いものがあった。戦場に「厭離穢土・欣求浄土」と書かれた幟を戦場に靡かせた。戦乱の世を鎮め平和な日本にしようという思いはあったのであろう。

パソコンの普及によって、字を書くということが次第に少なくなりつつある現代にあって、毛筆で文字を書く人が非常に少なくなっている。書道文化は永く伝えられなければならない。私も、二松學舎大学で「書道選択コ―ス」というのを選択して、書を勉強したが、近年は、年賀状を書く時以外に毛筆を握ることは殆どなくなった。その上、原稿もパソコンで書くので、原稿を書くというよりも原稿を打つというのが、正確な表現になっている。

出光美術館からは、皇居桜田門と、皇居前広場の楠公像を眺めることができる。明治維新と建武の中興の歴史を偲んだ。

帰宅後は、書状執筆など。

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