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2009年1月11日 (日)

千駄木庵日乗一月十日

午前は母のお世話。

午後十二時より、内幸町の日本プレスセンターにて、「アジア問題懇話会」開催。渡辺利夫拓殖大学学長が講演し、「冷戦終結直後、専制主義は自壊し自由民主主義体制が人類の統治形態となると主張した学者がいた。現時点に至ってそんな簡単なものではないことが明らかになった。

中国の膨張、イスラム原理主義の先鋭化は冷戦崩壊後に起こった。日本にとって冷戦の崩壊が挑発的な反日外交を誘発した。中国・韓国の反日は制度化のところまで来ている。今の状況は開国維新から日清・日露の時期と似ている。

韓国は二〇〇四年、『親日反民族行為真相糾明特別法』が施行され、日本の朝鮮統治に協力したとされる人々の子孫が罰せられ、その財産が没収されている。罪千載に及ぶという感情は韓国人のDNAに組み込まれている。

中国は九四年八月の江沢民による『愛国主義教育実施綱要』が反日の始まり。抗日戦勝利が建国に結びついた中国にとって愛国主義とは反日。江沢民にとって、当時の共産主義体制への逆風の中で政権を保つには反日カードしかなかった。

こうした状況にあって、自民・民主の政争で議論するのは、国内問題ばかり、それも国家の本質を問う問題ではない。国民の生命と財産を守護するべき政治は、拉致問題をほったらかし。厄介な国際環境に置かれながら、ポストモダンを涼しい顔をしてやっているのが今日の政治家。そのモダンとはナショナリズム。

日米同盟は冷戦崩壊以前は機能していた。モダニズムの海の中にポストモダニズムの日本がぽつんと浮いていることは、これからは不可能。

大陸への関与は危険。日本近代史の悲劇は日英同盟をなくして、大陸に関与したことにある。中国は今後分裂の可能性あり。

チベット・台湾を中国が同質化するには大変なエネルギーが必要。これを進めると中国の国力は弱まると考える。都市に集中した二億近い不満層が暴発する可能性が大いにある。

日本は海洋国家同盟によって安全を保持すべし。集団的自衛権を行使しない日本に対するアメリカの不信は強い。オバマ新政権の極東政策は分からない。

日本人が変えることができるのは日本のみ。しかしその大事なことを日本はやっていない。南シナ海のみならず東シナ海も中国の内海化したら、台湾・韓国は中国の保護領になる。日本は日米同盟によって中国を制圧できるが、中国が日本を見捨てる可能性がないとは言えない。

日本が非常に危険な状態にあるという自覚がないのが問題。中国の圧迫が日に日に強まっていく状況で、小沢民主党の国連中心主義は国民の支持を受けない。『村山談話』『河野談話』『近隣諸国条項』という負の遺産に拘束される必要は全くない。」と語った。

この後、虎ノ門の大倉集古館で開催中の『追憶の羅馬展―館蔵日本近代絵画の精華』展参観。感想は後日書きます。

この後、病院に赴き、入院中の父の付き添い。

夜は、谷中にて、有志相寄り、郷土史勉強会開催の打ち合わせ。

帰宅後は「政治文化情報」原稿執筆。深夜まで。

          ○

外交・軍事・安保面で大変な危機的状況にあるにもかかわらず、わが国の国会は、国内問題それも揚げ足取りと失言挑発

・追及に明け暮れている。昨日の枝野氏の質問にはがっかりした。彼は改憲論者であり、小沢に批判的なのに何であんな質問をしたのか。

昨日も書いたが、「国民生活第一」と言うが、国民生活の基本は国家の安全と独立である。そのためには憲法を正し、自主防衛体制を確立するべきなのである。近十数年来の政治の混迷によってそれが出来なくなっている。その政治混迷の原因を作り続けているのが小沢一郎の自民党への怨念と権力欲である。小沢は憲法改正の論議を妨害し、国連中心主義などという危険極まりないことを言っている。小沢一郎が政権を掌握することは何としても避けたいというのが私の主張である。

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