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2008年12月14日 (日)

千駄木庵日乗十二月十三日

午前は父母のお世話。訪問看護師の方訪問看護師の方と共なり。

午後二時より、道玄坂のフォーラムエイトにて、「日台関係研究會二〇〇〇年度大会」開催。

浅野一郎名誉会長の挨拶の後、羅坤燦台北駐日経済文化代表處副代表が挨拶し、「馬英九総統は外省人・統一派と言われるが、自由民主体制の中で育ち、国民の支持で総統になった。信頼できる。呉伯雄国民党主席などが訪日し、政財界・マスコミと意見交換を行い、両岸関係について説明し、日台関係を強固にすることのご理解を得たと思う。馬英九総統は、統一しない・独立しない・武力行使しないという現状維持の方針を打ち出した。民進党時代中国との関係が緊張し、台湾海峡が危険になった。今の政策はアジアの安定になる。日台のパートナー関係はこれからも発展させたい。皆様の御理解を得たい。」と語った。

続いて次のような講演が行われた。

松田康博東京大学准教授「李登輝・陳水扁政権時代に台湾人アイデンティティが確立した。しかるに、外省人政権が出来たのはロジックに合わない。馬英九は民進党が出して来たアイデンティティに真っ向から反対しなかった。『台湾の将来台湾人のみで決める』という最低限のラインで与野党一致した。

昨日陳水扁は起訴された。イメージは地に堕ちた。しかし陳水平政権は将来評価されるであろう。台湾は起訴されても有罪になる確率は日本ほど高くない。陳水扁が自分の財産を海外に置いたのは事実。腐敗の印象がついてしまった。馬英九には清廉潔白のイメージがある。

馬英九政権になると経済はすぐに良くなると宣伝した。ところが経済がうまくいっていない。中国からの直行便運航が裏目に出た。観光地での馬英九政権への失望は強い。中国との交流は活発化したが、台湾側が中国に行くと胡錦濤主席というが、中国側が台湾に来ても馬英九総統とは言わない。台湾の主体性が崩されているという批判が渦巻いている。

民進党は何年たったら立ち直るか分からない状態。これは台湾にとって不幸。馬英九政権も、中国との関係を良くすることによって経済を良くすると言っていたことが実現しなかったら、えらいことになる。

大陸と平和協定を結ぶというが、中国が台湾と平和協定を結んだら、核基地は大陸奥地へ引っ込めなければならないし、外交部・国防部も中国敵視政策の予算をとれなくなる。中国が何時こけるか分からない。中国投資が逆にリスクになる危険あり。

馬英九は反日でも親日でもない。尖閣は日本領だと言った人が反台湾でも反中国でもないのと同様に、尖閣は台湾領だと言って人が必ずしも反日ではない。大陸が一党独裁体制のままで中台関係が良くなり中国の外交力・軍事力が向上することは日本にとって心配。」

村井友秀防衛大学校教授「中国は軍事力・経済力で日本を追い抜く。二千年にわたる日中関係の歴史で、十九世紀まで、軍事・文化・政治のレベルで、日本より中国が上だった。日本は今後あらゆるレベルで中国バランスをとることが必要。日本は持てる力をフルに使うべし。日台は運命共同体」。

中村勝範日台関係研究會會長「日露戦争の勝利で、有色人種に勇気が与えられた。白人の植民地から独立するためには、日本の学ばねばならないと思った。日本は支那大陸で連戦連勝の血みどろの戦いをしている時に、英米をも敵にしてしまった。

オバマは第二次大戦後、ケニアから移住して来た。ハーバードの法科で学んだ。オバマがどういう対日政策をとるか分からない。分らないことを心配してもしょうがない。

山鹿素行は当時の日本人の中国かぶれを是正した。神道を勉強したら、日本人の方が中国人より優秀だと分かった。『周公の時代の支那は立派だったが、今の支那は駄目。朱子学を捨てろ』と説き、赤穂へ流された。朱子学は実践なし。

中国は大陸国家から海洋国家になろうとしている。そのためには日本と台湾は邪魔だと思っている。そのことを考えるべし。」とかたった。

この後、懇親会の席で、憲法学者の佐々木惣一博士の教え子であり参議院の法制局長を務められた浅野一郎氏に憲法問題について色々ご教示をいただいた。「大日本帝国憲法」は、素晴らしい憲法であり、これからの憲法改正においても、帝国憲法を立ち返るべきだとのことであった。これは田尾憲男氏と同意見である。また浅野氏は、玉置和郎氏の依頼により、台湾の選挙制度に改善について協力したという。

帰宅後は、「政治文化情報」の原稿執筆。

         ○

日台関係は非常に難しくなってきている。わが國は台湾内部の情勢に一喜一憂することなく、わが国の独立と平和の維持、台湾との友好関係の維持、東亜永遠の平和、民族自決の実現のために努力すべきである。『台湾の将来台湾人のみで決める』と言っても、共産支那の軍事的政治的恫喝下の台湾人の意志は、自由に表明された意志とは言えない。

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