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2008年12月 7日 (日)

千駄木庵日乗十二月六日

午前は父母のお世話。訪問看護師の方と共なり。

午後一時より、神田学士会館にて、『日本学協会定例講演会』開催。三輪尚信氏が司会。登壇者の発言は次の通り。

永江太郎日本学協会常務理事「中国はもう一回日本と戦争したいと思っていて、今度は負けないぞと、指導者も国民も思っている。激動する世界の中で、日本は井の中の蛙の政争を繰り返している。」

近藤重克帝京平成大学教授(防衛省防衛研究所前統括研究官)「アメリカはかつてのようなスーパーパワーはない。金融問題にいかに対処するかがオバマ政権の課題。新興経済大国が台頭している。ロシアは本格的民主主義国家に進む前に、資源が出て来たことで、強権政治が息を吹き返した。旧クリントン政権の関係者がオバマ政権に多い。民主党政権と日本との関係は歴史的に良くない。日本叩きの時代の人々が重用され、意見を取り入れられる。それが日本にとって問題。日本経済が強いから円高なのだ。米中は日本を無視できない。言うべきことは言って行くことが大事。日本がしかるべき地位と役割を発揮するには、憲法を改正すべし。日米関係は変化している。アメリカにとって日本の重要性は地政学的に変化している。それを考えないと日本の安全保障は維持できない」

小林煕直亜細亜大学教授「中国問題を語るには、毎年、年初めに出す中共中央・国務院共同の『一号文件』という通達が大事。連続五年農村経済をテーマにしている。中国は都市と農村が一体化した発展をしていない。所得の資産も不平等。危険水域に達している。都市は農村の六倍の収入がある。農村には社会保障・義務教育の支援なし。毛沢東時代から農村重視と言って来たが、実際は農村への国家財政支出はたったの七・一%。国有企業改革に伴い、数千万の貧困層が出て来た。救急車で病人を病院に搬送しても、患者に金が無いと帰される。農地を失った農民の社会保障をどうするのか。都市と農村の戸籍の二重構造の一本化の実験が行われているが、うまくいかない。経済がうまくいかなくなると、一党独裁体制への批判が集中する。これが何時起こるか分からない。私は個人的には中国人に不信感は無いが、中国の社会システムに不信を持っている。日本の最大の貿易相手国はアメリカではなく中国。経済に国境はない。日本は中国を冷静に見るべし。中国共産党の政権維持の根拠は、抗日戦争と国共内戦に勝った事と経済建設。今は台湾との関係では国民党に勝った事を大声では言えない。経済がうまくいかなくなると、抗日・反日が政権の根拠になる。今の若い中国人は日本好きが増えている。人的交流が増えれば、日中関係は心配する必要無し。」

市村眞一京都大学名誉教授「ブッシュ政権の経済閣僚三人の楽観主義が経済失策の原因。IМFの改革なくして世界金融は安定しない。」

         

帰宅後は、八日の『大詔奉戴祭』における講演の準備。

         ○

アメリカの民主党政権と日本は確かに余り良い関係ではなかった。日米戦争が起こったのは、民主党ルーズベルト政権であった。日本に原爆を落としたのも、民主党トルーマン政権であった。アイゼンハワー・レーガンという共和党政権の時は日米関係は比較的うまくいったように思える。オバマ政権は果たしてどうか。

講演会というのは、質疑応答の時に面白い話が出て来る。質問の対する答の中で公式見解とは違ったこと、いわゆる本音を思わず言うことがある。現職官僚の講演というのはつまらない。当たり障りのないことしか言わないからである。ある官僚の講演会で、その官僚の属している官庁の「○○白書」をそのまま朗読したのには驚いた。またある官僚は「○○行政の課題と展望」という演題だったが、開口一番「課題は山積し、展望は開けない、ということが講演を終わります」と言ったのには驚いた。もちろん冗談であったが…。

田母神氏への人格攻撃を行った亀井静香批判を強めねばなないと思っている。後藤田正晴も自虐史観の持ち主にして媚中派で反自衛隊だったが、亀井も然りだ。この二人は警察官僚であるが、何となく胡散臭い人物である。

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