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2008年12月16日 (火)

千駄木庵日乗十二月十五日

午前は父母のお世話。訪問看護師の方と共なり。

午後は書状執筆。

午後六時より、西新宿にて、大変お世話になっている方主催の忘年会開催。若手研究者・編集者・企業経営者などと懇談。

帰宅後も書状執筆。

          ○

今日の会合では、江戸期の思想家・荻生徂徠の事が話題になった。私は徂徠の事は全く不勉強なのだが、国学者・本居宣長の学問方法論に多大な影響を与えた人物である。徂徠は、支那崇拝家であったと思っていたが、実はそうではないという。明治時代の日本の近代化の素地は江戸時代に発達した言葉の真の意味の「合理思想」にあった。日本の伝統尊重・日本主義・国粋主義は、決して外来思想を排撃するのではない。むしろ外来思想・文化を大きく包容して、日本独自のものにして行くのが日本の傳統である。

福沢諭吉についても語り合ったが、欧化思想の鼓吹者として批判が多いが、評価すべき面も多大であるという意見が出された。私は「学問のすすめ」「文明論之概略」を読んだだけであるが、大変勉強になった。あの時代にあれほど西洋文化・文明に造詣の深かった人は福沢諭吉以外にあまりいなかったと思う。

今日本人は自信を喪失しているが、思想史や宗教史、文化史・文藝史を回顧しても、日本民族はまことに素晴らしい民族である。我々は誤れる自虐史観に苛まれることなく、今後の道を歩んでいくべきである。

有意義な会合を主催した下さった方に感謝する。

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