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2008年11月12日 (水)

千駄木庵日乗十一月十日

午前は父母のお世話。訪問看護師の方と共なり。

午後は諸雑務。

午後七時より、高田馬場のホテルサンルートにて、『一水会フォーラム』開催。小林よしのり氏が講演し、「慰安婦論争の中で、左右の人々から資料を送られた。右翼の方が正しいと思うようになった。私の祖父の世代はどんな心で戦争を戦ったのかを伝えるしかないと思った。

加東大介氏の『南の島に雪が降る』に出て来る篠原軍曹は私の祖父。ニューギニアで芝居をした。小学生の頃、加東大介氏に抱かれて写真を撮った。しかし大学生になって、左の思想が浸透した。日本兵が支那人の首を斬っている写真を見せられて、強烈にしみ込んだ。後になってその写真はブロマイドのように売られていると分かった。

『戦争論』を書く時、戦没者の遺書を読んで涙が止まらなかった。二十代の若者の感覚が今の若者と根本的に違っていると思った。そして祖父の事を思い出した。街宣車の右翼を見る目も違って来た。

漫画はプロの仕事であり職人の仕事。出版不況の時代であり、テレビも予算を削っている。左翼の論壇誌が先に潰れている。『正論』『諸君』『サピオ』も危ない。小学館の中の左翼からの風当たりも強い。そういう中で仕事をしている。プロの技術で書いている。才能が枯れたら誰も見なくなる。漫画家は四年で才能が尽きるといわれている。その中で三十年生き残って来た。書けるのもあと十年と思う。

日本は単一民族と言ったら大臣が首になる。日本は言論統制がしかれている。純粋なアイヌ人はいない。アイヌ語を話せる人もいない。『村山談話』が拘束力を持っているのは異様なこと。左の巻き返しが非常に強くなってきている。

時代の転換がすごい。金融資本主義が崩壊しようとしている。沖縄戦の犠牲者の九九%は米軍による犠牲者。しかるに日本軍が悪いというキャンペーンを左がはる。『靖国』という映画で靖国神社の御神体が日本刀としたのは全くのデマ。

右翼は純粋で狡猾さがない。左翼は不純で狡猾。戦争をしないでどうやって明治以後の日本は生き残ることが出来たのか。沖縄県与那国町議会は自衛隊誘致要請決議をした。危機感がある。出版社は右翼に弱い。右翼は自信と誇りを持ってほしい。

国民が変わらなければ、天皇に靖国神社を参拝していただくのは無理。私は、玉が取られていると思っている。朝鮮人・台湾人は共に戦った同胞だからいたずらに朝鮮人は嫌いだとは言いたくない。電車の中でマンガを読んでいる人は少なくなった。携帯を見ている。これからはどえらい不況になる。」と語った。

帰宅後、原稿執筆。

        ○

小林氏が「私は、玉が取られていると思っている」と言ったのは、戦後体制に皇室がからめ取られているという意味であろう。全く同感である。そもそも『現行占領憲法』の「天皇条項」が、日本國體の眞姿を隠蔽している。『現行憲法』が日本弱体化を企図して押し付けられたものであるからそれは当然である。また、戦後の皇室制度・宮内庁制度が、天皇・皇室の神聖権威を隠蔽し、天皇・皇室を政治家・官僚の操り人形のようなお立場に立たせ奉っている。最近の皇室に関わる様々な憂えるべき事象の根本原因はここにある。

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