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2008年10月 1日 (水)

千駄木庵日乗九月三十日

午前は父に付き添って病院に赴く。

午後からは在宅して諸雑務、資料の整理など。

           ○

千葉県銚子市立病院が財政難のため、休止した。地域の人々は大変な不安を抱えているだろう。

私はお陰様で、大変健康で、昭和五十一年から今日まで、歯医者に数回と、指に怪我をした時に町の外科医院に一回行っただけで、病院には全く縁がない。薬も呑み過ぎた時の胃薬と腹が下った時の正露丸そして目が疲れた時の目薬しか使ったことがない。ゆえに、医療のことはあまり関心がなかったし、実態を知ることもなかった。

しかし、二年半ばかり前から、父が入院し、その後自宅治療および通院を続けることになってから、病院そして医療について色々な体験をすることとなった。そして今の日本の医療は大変な問題を抱えていることを実体験している。まさに危機にあると言うべきである。何しろ患者が多い。待合室ら入りきれない患者が廊下に並んでいる。小児科以外はその多くは高齢者である。

今日も、定期的な治療のために病院に行った。父が目まいがすると言うので、定期的に治療を受けている泌尿器科の医師に相談すると、その病院の内科を紹介してくれた。父を連れて内科に行くと、五十人位の人が治療を待っているのである。父は九十歳でありもちろん病身である。長い時間廊下の椅子で待っていることはできない。看護師に日を改めて来るの何時がいいかと聞くと、日にちを指定したうえで、「午前九時に診察券を出してもらって治療は十二時くらいになる」と言うのである。これではとても老いた父を連れて来ることは出来ない。自宅近くの診療所に行く方が良いということになった。

廊下で三時間も待たされるなどというのでは、余程丈夫な人でなければ大病院での治療は受けることが出来ないということである。これは冗談ではなく事実である。

以上が私たち親子が実体験した東京のど真ん中の大病院の実態である。看護師も医者の別にさぼっているわけではない。実に忙しそうに働いている。だから文句を言うわけにもいかない。困ったことである。

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