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2008年10月 5日 (日)

千駄木庵日乗十月四日

午前は父母のお世話。訪問看護師の方と共なり。

午後二時より、内幸町の日本プレスセンターにて、「アジア問題懇話会例会」開催。前交流協会台北事務所代表(元外務省官房長・駐オランダ大使)の池田維氏が講演し、「三年二カ月の台湾勤務を終えた。台湾の動きは速いので断定的に述べるのは容易ではない。外交官になって最初の勤務地が台北。当時は外交関係があった。語學研修を受けた。

当時と比較すると、第一に台湾の経済規模は飛躍的に拡大した。日本との経済関係は長く深い。二番目の大変化は民主化の進展。四十年前は、私の知人が政府批判を行ったということで緑島に送られた。今は全く自由。これが大陸との最も大きな差になっている。三番目は台湾人意識が高まっている。自分は中国人だと言う人は一割にも満たない。残りは台湾人、あるいは中国人であるとともに台湾人と思っている。しかしそれが必ずしも台湾独立の結びつかない。八十%の人が現状維持を望んでいる。『安居楽業』(安定した生活と楽しい仕事)を望んでいる。国民党の勝利が統一派の勝利と考えるのは誤り。

四番目は日本に対する親近感が増大している。私が着任した時の外交部長は{教育勅語}を暗誦していた。台湾人にとって何処の国に親近感を抱くかという調査で。一番が日本、二番がアメリカ。しかし、永続する保証はない。

馬英九政権成立後、経済が悪くなっている。中台関係を李登輝と陳水扁は国と国との関係と言ったが、馬英九は地域と地域との関係と言った。これを李登輝は強く批判した。日台は外交関係はないが、緊密な友好関係にある。年間二五〇万人の往来がある。全人口二三〇〇萬人のうち一三〇萬人が訪日している。

馬英九は私と会見した時『私は反日ではない。知日・友日になりたい』と言った。今のところ額面通りに受け取っていいと思う。台湾の長い将来を決めるのは二三〇〇万台湾人である。中国は『祖国統一』と『資源確保』のために武力を用いることを否定しない。アメリカはは台湾に六五億ドルの武器売却を決めた。台湾防衛についてやるべきことはやっておくということ。許世楷大使は日台間のためによくやったと評価されている。」と語った。

この後、奥野誠亮元法相が「中国と台湾が一つになるのは日本の安全にとって大問題。日本こそしっかりしなけれはならない」と語った。

帰途、知人と懇談。

帰宅後は、書状執筆など。

             ○

台湾に国民党政権が誕生したからとて、統一派が勝利したわけではないということを聞き、少し安心した。アメリカが台湾への武器を売却を決定したのは、国民党政権が共産支那と統一することはないと踏んだからであろう。わが日本は、台湾との歴史的な友好関係を保っていくことが肝心である。

それとともに、自主防衛体制を確立し支那や北朝鮮の軍事的圧迫を撥ね退け、日本の独立と安全を確保しなければならない。「生活第一」などと言って、安保・国防・憲法・外交論議を避け、党内に多くの左翼分子を抱え、敵性国家の手先である社民・共産とも手を握る小沢民主党に政権を委ねるべきではない。日本の独立と安全の上に国民の生活があるのである。

何時ものことながら、奥野誠亮先生のお元気さには本当に感服する。内務官僚として後藤田正晴氏より一期先輩に当たる。九十四、五歳になられるのではないか。後藤田氏と違って正統なる國體観・歴史観を持たれる政治家であられる。一昨年の終戦記念日に、炎天下、お一人で靖国神社に参拝に来られているお姿に感銘した。御長寿を祈ります。

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