« 千駄木庵日乗九月二十三日 | トップページ | 千駄木庵日乗十月二十五日 »

2008年10月25日 (土)

千駄木庵日乗十月二十四日

午前は父母のお世話。訪問看護師の方と共なり。

午後からは『大吼』誌の原稿執筆・完成・送付。日台関係・台湾独立論そして蒋介石について書きました。

その後、諸雑務・書状執筆。

       ○

二松學舎大学の同期である深沢賢治氏から彼の著書『陽明學のすすめ』を贈って頂いた。安岡正篤の人間像を描いた本でなかなか勉強になる。

安岡氏の御子息であられる安岡正泰氏が『序文』を書いておられ、父君の安岡篤氏が終戦直前の昭和二十年八月十日、金鶏学院の職員学生に示された「終戦に際する告示」の全文が紹介されていた。その中で安岡正篤氏は、「事未ダ決シタルニハ非ズ、敵モシ皇室ヲ冒瀆スルノ回答ヲ発センカ終(つい)ニ七千万ノ同胞ヲ擧(こぞ)ッテ皇国ニ殉ズル外ナカルベシ」「敗戦ハ主トシテ何ニ依ルカ…是実ニ内ニ於テハ道義ノ頽廃、外ニ在ッテハ科学力及政治力ノ未熟ノ結果ナリ」と書いている。

「ポツダム宣言」を受諾することとはなったが、敵が皇室を冒瀆する回答を寄越したら、国民すべてが敵と戦い、國に殉ずるほかはないというも熾烈なる尊皇愛国の精神を説いている。

さらに、敗戦の原因は「道義の頽廃にあり」と論じている。大東亜の共栄・アジア解放という理想には全く誤りはなかった。しかし、肝腎の日本および日本国民の正しい道義精神が希薄になっていたことが、日本の敗戦の原因の一つであったことは否めない。それは、近代日本史の大きな問題点でもあり矛盾でもあった。日本傳統精神が西洋覇道精神によって隠蔽されたのである。近代化・欧化路線の矛盾が正しく解決されなかったところに大きな問題があったと考える。ただし、それが自虐的になり、日本のしたことはすべて悪かったと考えるようになることは絶対に避けなければならない。

|

« 千駄木庵日乗九月二十三日 | トップページ | 千駄木庵日乗十月二十五日 »

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/121949/42895660

この記事へのトラックバック一覧です: 千駄木庵日乗十月二十四日:

« 千駄木庵日乗九月二十三日 | トップページ | 千駄木庵日乗十月二十五日 »