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2008年9月27日 (土)

千駄木庵日乗九月二十六日

午前は父母のお世話。

午後は日本橋高島屋にて開催中の「田村能理子展 風河燦燦 三三自在」参観。

京都嵐山にある天龍寺という名刹の塔頭寺院宝厳院本堂再建にあたり描かれた六〇mにわたる襖絵の展覧会である。女流洋画家が寺院の襖絵を描くというのは珍しいことである。中央アジアやインドの自然と、三十三人の人物が描かれている。観世音菩薩が三十三身に身を変じるところからきているという。赤や青の色彩が強烈であった。田村能理子さんの油彩画代表作20余点やデッサンも展示されていた。知人から招待券をいただいたので参観した。

天龍寺には何回か参拝した。足利尊氏が後醍醐天皇の菩提を弔うために開創したお寺である。京都五山の一つ。尊氏自ら土を担いで造営に参加したという。尊氏には、後醍醐天皇に対し奉り「罪滅ぼし」の思いがあったのではないか。逆族といわれるのが怖かったのである。

夕刻は知人と懇談。

帰宅後は書状執筆。

             ○

暇を見つけてはいろいろな展覧会に行くようにしています。心が洗われ、安らぎを得ることがあるからです。また歴史などの勉強にもなります。つくづく思うのは、書道・絵画・彫刻・工芸などいずれの分野においても日本人は優秀であり、日本人の創造した文化は素晴らしいということであります。外国から文化・文明を輸入し、それを洗練させ、より高度なものにするというのが日本の特質であります。日本民族は包容力・摂取力があるということであります。その包容力の中核に、日本独自の文化感覚があるのであります。また、日本の芸術・文芸は、皇室・宮廷を中心に継承されてきています。日本皇室は三島由紀夫氏の言われたとおり、「文化の中核」なのであります。天皇・皇室がなくなれば、日本は日本でなくなるのであります。

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