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2008年7月15日 (火)

千駄木庵日乗七月十四日

早朝また父の容態に変化があり、病院へ付き添って行く。医師の診察と治療を受け帰宅。こういうことが起これば起こるほど父への思いが深まります。苦しみが少ないことを切に祈るのみです。

午後からは、在宅して原稿執筆など。

          ○

土屋たかゆき都議から次のようなメールが送られて来た。

「石原知事『宮内庁ごときが決める話ではない』五輪と宮内庁とどちらが大切なのか?以下の記事は産経新聞に記載されたものである。まず、これを読んでいただきたい。


2016年の夏季五輪開催を目指す東京都の石原慎太郎知事が皇太子さまに招致活動へのご協力を求めていることについて、宮内庁の野村一成東宮大夫は4日の定例記者会見で「招致活動の段階からかかわることは難しいと述べ、実現は困難であるとの見通しを示した。

 これに対し、石原知事は4日、訪問先の小笠原諸島・父島で記者団に『宮内庁ごときが決めるべきことではない』と反発。そのうえで『(五輪招致は)ある意味では国運のかかった問題なのだから、政府が正式に(皇太子さまに)申し込んだら別の話になると思う』と述べた。(以上産経記事)

第一に、五輪招致が『国運がかかっている』と言う認識に重大な誤認がある。今は、昭和39年ではない。平成の御世だ。札幌でも長野でも冬季五輪があり、また、大阪万博を初め多くの万博、国際競技も開かれている。今ここで、五輪をやらなければわが国の将来に影響が出るとは誰も思ってもいない。

国際競技が昔と違って年中行事となり、国民は協議会慣れしている。私が中学生の時代と環境が全く違う。それを是が非でもやらなければならないと言う積極的な理由はない。議会だって、知事がそう発想したから、『まあ、昔の五輪を懐かしんで、新しい五輪をやろう』程度の話ではないか。


立候補した以上、招致決定まで努力するのは当然だが、豊洲の土壌汚染の問題など新たな難問が出てくれば、これは話は別である。


更に、皇室を持ち出して、招致活動に『一役かかわらせる』やり方は、幾度も言うけれど『皇室の政治利用』に他ならない。


これも以前言った話だが、仮に招致できない場合、莫大な招致対策費用など政治問題化する。それは、それをすすめた議会、知事が一身に責任を負えばいい話だが、それに皇室が関わってくるとなると、皇室に累が及ぶ恐れがある。
それを『宮内庁ごときが・・・』と言った発言で知事が強行しようとするのなら、今までの知事の改革路線に賛成の立場を取って来た私であっても、断固反対をせざるを得ない。


現在、招致議連の幹事を務めているが、近々これは辞任しようと思う。また、招致特別委員会の副委員長を拝命しているが、これは任期が切れる段階で拝辞しようと思う。

宮内庁は、日本国の象徴であられる天皇家を補佐する特別の格式を持った役所である。それを『宮内庁ごとき』とはどのような了見で発言したのか、今度、議会質問で正して行きたいと思う。


二選までの知事は、改革の旗手として華々しい活躍をした。東京の空気もきれいになった。しかし、自公に抱き込まれてからの知事の言動は以前と違う。北京をあれだけ批判していたにも関わらず、北京に行き、改革の意欲は目に見えて減退している。

私がかつて尊敬していた知事は、雄雄しく、勇気があり、リーダーシップに富、ある意味、反権力であった。その知事はどこに行ったのか。これでは、豊臣秀吉の晩年と同じ。わが子可愛さに、豊臣政権を滅亡に導いてしまった。知事の言う、『都益、国益を守る』ことに私は感動した。石原知事、しっかりしていただきたい。」

            ○

同感である。石原氏は確かに変った。変革者が権力者に変化したのだ。平成十一年、最初に都知事に当選した時の清新さはどこへ行ったのか。権力者の地位に九年間もいるとこうも変わってしまうものなのか。都知事としての功績を残したいという権力者の妄執のみがやたらに目につく。

美しく言えば「都知事としての有終の美をかざる」ために、はっきりいえば、新銀行東京の失敗を糊塗するために、皇室を政治利用し、蔑ろにする姿勢は断じて許し難い。

東宮大夫は単なる官僚ではない。皇太子殿下に輔弼の臣である。宮内庁は単なる役所ではない。皇室の輔弼機関である。石原氏の傲慢な物言いは許されない。

石原氏は確かにナショナリストであろう。本人もそういっている。しかし、敬神尊皇精神の希薄なナショナリズムほど危険なものはない。それは権力主義・覇道に結びつくからである。まさに石原氏の今の姿勢は傲慢不遜な権力者そのものである。

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