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2008年6月19日 (木)

千駄木庵日乗六月十八日

午前は父母のお世話。訪問看護師の方と共なり。

午後からは在宅して明日の萬葉集講義の準備、および、「政治文化情報」発送準備など。

           ○

台湾が中華人民共和國の一つの省になったら日本はどうなるかという悪夢を仮定して考えると、わが国が台湾に対していかなる姿勢に立つべきかが明確になる。台湾は日本が放棄しただけで、「中華民國」「中人民共和國」に渡したわけではない。『日中共同声明』でわが国政府は、「台湾が中國の領土だということを十分に理解し尊重する」と日本は言っている。しかし、「台湾が中國の一部であると承認する」とは言っていない。

國民党は戦後日本が引き揚げた後、日本人が孜孜営営と築いた財産を接収し、自分たちものにした。二・二八事件及びその後の大粛清によって、日本統治時代生まれの台湾各界の指導者は、殆ど虐殺された。国民党政府は、鎮圧部隊(第二十一師団)を派遣し、同部隊は台湾上陸後、大虐殺を行った。三万人以上が殺されたという。殆どが知識人と大学生、高校生ばかりだった。『二・二八事件』大虐殺は、基本的には支那人の台湾人に対する『知識人狩り』であり、台湾のエリート階層に対しての殲滅戦争であった。白色テロもその延長だろう。

日本統治時代は、法治社会はほぼ出来上がり、裁判は公平に行われていた。しかし、外来支那人支配時代は、蒋介石・経国父子の人治政治であり、白色テロによる強権政治であった。

台湾人は有史以来、ずっと外来支配者(オランダ・鄭成功一族・清朝・日本・蒋介石政権)に統治されつづけてきた。この運命からの解放、脱出への願望が、戦後、支那人との文化摩擦と『二・二八事件』という共同の歴史記憶を通じて、反中華の民族意識を生み出し、国民党=支那人の統治によって台湾人の民族意識を再確認したのである。

台湾はいまだに戦後の占領体制下にあり、関係する国々と戦後処理ができないでいる。台湾独立は外来者統治を終わらせ、台湾人たちが自分たちの憲法体制と法体系をもって台湾の問題を解決することである。台湾の独立とは台湾における戦後体制(ヤルタ・ポツダム体制打倒)である。日本が「講和条約」によって正式に独立したように、台湾も完全独立を果たし、日本などの国々と和平条約を結ばなくてはならない。

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