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2008年6月26日 (木)

千駄木庵日乗六月二十五日

午前は父母のお世話。訪問看護師の方と共なり。

午後二時より、ある会合にて講話。尖閣問題・北朝鮮による拉致問題などに関連して「天は自ら助くるもの助く」という言葉がある通り、日本を護りきるためには、核武装しかないと訴えました。アメリカに頼っていたら何時までたっても日本は自立できません。

午後六時半より、駒込地域文化創造館にて「萬葉古代史研究會」開催。小生が、狭野茅上娘子の歌などを講義。

帰宅後は、明日の「しきしまの会」の講義の準備。

        ○

今日講義をしました、狭野茅上娘子の歌は、

「君が行く道の長手を繰りたたね焼き滅ぼさむ天のの火もがも」(あなたが行く長い道のりを、たぐり寄せて畳んで焼き滅ぼしてくれる天の火がないであろうか。そうすれはあなたは私の所から去っていくことはない。)

という歌です。

愛する夫が、朝廷よりおとがめを受けて越前の國に流される時に、妻である狭野茅上娘子が詠んだ歌です。萬葉集の女性の戀歌の中でも最も情熱的な歌です。古代の日本女性はこういう情熱的な人が多かったのです。

「天の火もがも」がものすごい効果を発揮しています。「古事記」に語られている「禊祓いの神話」に、伊耶那岐命の御帯に成りませる神の御名を「道長乳歯神」(みちのながちはのかみ。道路の長さの神。道路そのものに威力があるという信仰が生まれた神)と申し上げると記されています。

「繰りたたね」という帯の連想は、この禊祓いの神話を踏まえているのであります。地上の道を焼き滅ぼすために天の火が天降ることを望むというのも、まさに神話的発想であります。

「萬葉集」の歌の素晴らしさは、日本神話の精神を歌の世界で高らかに歌い上げているところにあります。日本国民の多くが精神的に不安に陥っている今こそ、日本神話の精神・萬葉の精神を回復しなければならないと信じます。

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