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2008年6月12日 (木)

千駄木庵日乗六月十一日

午前は父母のお世話。訪問看護師の方と共なり。

午後は諸雑務・原稿執筆。

午後六時より、「九段下沙龍」開催。

政治評論家の山本峯章氏が講演し、「三十年前まで右翼運動家だった。新島闘争・安保闘争を戦った。権力は権威の認証がなければ正当化しない。天皇がいなくなると、日本文化の背骨がなくなる。日本國體の第一回目の危機は、南北朝時代から戦国乱世。この危機を救ったのは織田信長。第二回目は明治維新。明治憲法の『天皇の地位』は間違っていたのではないか。天皇は権力と権威が一緒になった。これが一九四五年の危機につながる。第三回目は今日である。『皇室典範』は憲法の下位法であってはならない。権力者が改定できる地位に『皇室典範』を置くべきではない。日本の傳統を今の政治家は粗末にしている。

道州制導入は國體を破壊する。共和制になる危険あり。

右翼のやるべきことは政治運動ではない。政治運動は政権志向がなければならない。國體を護るのが右翼。それが最高の使命。第一次安保で権力は右翼を利用した。右翼は自民党に利用されて来た。

山口二矢氏の『国ノ為神州男子晴レヤカニホホエミ行カン死出ノ旅路ニ』『大君ニ仕エマツレル若人ハ今モ昔モ心変ラジ 』という『辞世』には國體・大君を護る決意が歌われている。国士は國體を護るために死ぬ。天皇の防人が右翼。

右翼は政財界人から怖がられなければならない。『売国的にことをしたらいくぞ』という姿勢を持たねばならない。右翼は思想家であって政治運動家ではない。政治運動をしたら自民党権力に利用されるだけ」と語った。

この後、談論風発。

帰宅後も原稿執筆。

           ○

山本氏は実際に右翼運動で活躍されてきた方であるだけに、右翼についての山本氏のご主張はほとんど首肯できる。右翼の原点は、國體護持であり、國體の明徴化である。政治的諸課題について発言することも大切だが、右翼の基本は國體護持にある。國體を危うくする権力者から恐れられ、民衆から信頼される右翼であらねばならない。

また、合法運動だけをするのではなく、萬止むを得ざる場合は、非合法の行動も起こさねばならない。そこが右翼といわゆる真正保守の国民運動と違うところである。

私見だが、思想家と理論家とは微妙に違うように思える。理論家は勉強すればなれるが、思想家はそうはいかない。それだけの信念と行動が伴わなければならないし、多くの人々に感銘を与える人であらねばならないと思う。要するに思想家とは単なる物知りではないということである。

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