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2008年6月 4日 (水)

千駄木庵日乗六月三日

午前は父母のお世話。訪問看護師の方と共なり。

午後は、原稿執筆。(月刊『日本』に連載中の萬葉集講義)

午後六時より、西新宿にて行われたある会合に出席。

介護の方から、父の容態が変化し病院に行ったとの連絡があり、急遽病院に赴く。小康を取り戻し帰宅。時々こういうことがあり大変です。

帰宅後、資料の整理をしつつ、録画しておいた「東京大空襲」に関する番組を見る。警視庁警務課員であった石川光陽氏が、当時の坂信彌警視総監の命令により、命懸けで大空襲の記録写真撮影したことに中心テーマとする番組であった。

終戦の年の三月十日、340機のB29が、東京深川から浅草にかけて、無数の焼夷弾を投下し、約10万人の無辜の一般市民を無差別殺戮した。負傷者11万人、被災者100万人にのぼった。

この「無差別爆撃」を指揮したのが、アメリカ軍のカーチス・ルメイ第21爆撃集団司令官である。東京・大阪等の大都市のみならず、地方の中小都市まで全てまとめて徹底的に焼き払い、壊滅的な打撃を与えた焦土化作戦は、有史以来未曽有の大虐殺・大殺戮である。

しかるに、わが国政府は、このカーチス・ルメイに昭和三九年、『勲一等旭日大綬章』を贈った。「日本の航空自衛隊の創設に際して戦術指導を行なった功績による」という。この叙勲を強力に推進したのが源田実氏だったという。

全く日本という国はどういう国なのであろうか。いたずらに反米を主張するわけでは決してない。しかし、このことだけは、私にはどうしても納得がいかない、いや、許せない。イスラエルがアイヒマンに勲章を与えたようなものだ。敗戦国日本はアメリカの属国になり下がったのである。

アメリカの大虐殺には抗議をするどころか、その実行者に勲章を贈り、してもいない「大虐殺」を責め立てられれば、謝罪するという日本という国は本当に情けない。

坂信彌警視総監という人は立派な人物で、終戦直後食うや食わずの庶民が、ヤミ米取締りによって苦しんでいる実態を知るや、これを中止させたという。

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