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2008年5月26日 (月)

千駄木庵日乗五月二十五日

午前は父母のお世話。訪問看護師の方と共なり。

午後一時、深川の富岡八幡宮にて、「二宮報徳会総会」開催。小林幸子会長が挨拶。森幸雄事務局長が活動報告。

加瀬英明氏が記念講演を行い、「江戸時代の日本は同時代の世界の中でもっとも庶民が恵まれた生活をしていた。歌舞伎も絵画も庶民の芸術だった。他の国々では支配階級の芸術。二七〇年間、島原の乱を除いて内乱はなかった。商人は贅沢をしていた。武士は質素な生活。日本橋の越後屋呉服店の年間売り上げは二万四千両。これは二十万石の藩の収入に匹敵。江戸の治安も良かった。七十五万から八十万人の江戸市民の治安を維持するための同心は十二人。その下の岡っ引き、下っ引きを入れても三百人弱。庶民に礼節があった。庶民から二宮尊徳・石田梅岩という学者が生まれた。日本人は美意識が優れていた。テレビの放送を止めればこの國は良くなる。一番大切なのは日本の文化的独立を守ること。」と語った。

この後、懇親会が行われ、湯澤貞前靖国神社宮司・相澤宏明展転社社長・小生などが挨拶した。

午後五時より、赤坂の乃木神社尚武館にて、「楠公祭」執行。高山亨乃木神社宮司が祭主。祝詞奏上・祈願詞奏上(犬塚哲爾世話人)・「櫻井の訣別」斉唱・玉串奉奠などが行われた。

夕刻、お世話になっている方にお目にかかり、相談。

         ○

江戸時代の評価についてはこれから色々勉強しなければならない。戦後は東京裁判史観という勝者の史観によって「戦前・戦中の日本が軍国主義国家・侵略国家であった」と一方的に断罪されている。それと同じように、明治維新後は薩長史観という勝者の史観によって、「徳川幕府は悪いことしかしなかった」という一方的に見方に支配されたように思える。

また、左翼の歴史教育によって、「封建時代は身分差別が厳しく、農民・町民は武士から不当に虐げられ苛斂誅求に喘いでいた」という一方的というか事実を誇張した偏った歴史教育がおこなわれて来た。こうしたことの見直しが大事である。

維新運動を行っている者に限らず、日本人の多くが尊敬し、好感を持っている歴史上の人物は、楠正成であり、吉田松陰であり、西郷隆盛である。この三方に共通しているのは、尊皇精神の体現者であり、権力者になることを求めなかったということであり、「敗者」であったということである。そしてこの三方に對する「勝者」たる足利尊氏・井伊直弼・大久保利通・川路利良が好きだとか尊敬すると言う人はごく限られている。「敗者の側に正義がある」という言葉を想起する。

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