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2008年5月10日 (土)

千駄木庵日乗五月九日

午前は父母のお世話。訪問看護師の方と共なり。

午後は原稿執筆など。

午後六時半より、赤坂の日本財団ビルにて、「東京財団シンポジウム・グローバル化時代の外交戦略」開催。登壇者の印象に残った発言は次の通り。

加藤秀樹氏(東京財団会長)「生活スタイル・ビジネススタイルの画一化が起っている。経済ルールも国際的統一の方向に向かっている。大企業の会計ルールの統一が地方の中小企業・零細企業に適用されていいとは思わない。多様性があっていい。グローバル化は、宗教伝統が絡むから感情的反発が起こる。外交はそれをどうこなしていくかが問題。」

G・ジョン・アイケンベリ氏(プリンストン大学教授)「時代の転換期に来ている。アメリカはイラク戦争・原油価格の高騰などで困難な立場になっている。危機管理で国際機関が機能を果たしていない。ロシアと支那が台頭しつつある。旧来の大国同士の競争関係が復活している。新しい秩序が出来ていない。アメリカ主導型の国際秩序が危機を迎えている。中国及びロシアという専制的な国とアメリカなどのリベラルな国とのバランスオブパワーの時代に立ち戻る。またアジアと西欧との対立も起こる。リベラルな秩序を再建しなければならない。中国が世界をうまく運営するコツを持っているとは思えない。」

ハン・スンジュ氏(峨山政策研究院理事長・元韓国外務大臣)「グローバル化時代の外交には何が必要か。碁盤が地球。囲碁の考え方が必要。戦略的な考え方が必要。多元的な手段で取り組む必要がある。人と人との外交になる。相手国の国民の心を受け止めねばならなくなる。インターネットを賢明に使えば各国の協力を促進できる。国内問題と国際問題のリンクを十分に考えるべし。アメリカ民主党の大統領候補指名争いが半年も続いて、アメリカの政治はレームダック。今のアメリカは正常な外交をすることが出来ない。支持率一〇%の福田内閣も然り。韓国は近代史・戦後史に対する意見がイデオロギー的に分裂している。政権によって意見が変わる。地域主義がグローバル化にとって代わることはできない。」

北岡伸一氏(東京大学教授)「中国政府指導部は軍を統御出来ているのだろうか。中国は『チベットは古代から中国の領土だ』と言っているが事実ではない。大東亜共栄圏が構築できなかったのは、普遍的な価値観がなかったから」

終了後レセプションが行われた。

今後、アメリカ・日本・イギリスなどの自由国家と、支那・ロシアという専制国家の対立が深まるということである。結局、冷戦時代に逆戻りするのだ。わが国は、ロシア・支那という専制国家そして北朝鮮という国際テロ国家と直接対峙しなければならない地理的条件下にある。相当な覚悟を持ち、賢明な外交戦略を立て、軍事力を強化しなければならない。その基本には、国民の祖国愛が正しく確立されていなければならない。

帰宅後は「政治文化情報」の原稿執筆。完成。

   ○

展転社の藤本氏などから次のようなメールが送られてきました。

「 各位

昨日、陸自自衛官が国会内で自決を計り未遂に終るといふ事件がありましたが、信頼できる友人よりこの自衛官(苗字は鈴木田といふことです)は、今般のコキントウ来日、とくに本日予定されてゐる天皇皇后両陛下のニューオオタニご訪問に抗議の意志を表すべく自決未遂に至つたとのことです。またこの企てに当り、制服を着用してゐたことも確認されてをり、さらにはオリンピックの候補選手(射撃)でもあつたさうです(北京五輪は不出場)。時節柄斯様な事実関係が、当局により厳重な緘口令下に置かれることを憂ひた友人が、私を介して広めて欲しいとの要望があり、皆様にお伝へする次第です。      藤本隆之

                      」

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