« 千駄木庵日乗四月二日 | トップページ | 千駄木庵日乗四月四日 »

2008年4月 4日 (金)

千駄木庵日乗四月三日

午前は父母のお世話。訪問看護師の方と共なり。

午後は諸雑務。

午後四時より、赤坂の日本財団ビルにて、「東京財団創立十周年記念シンポジウム・市場原理と中国経済」開催。登壇者の発言は次の通り。

呉敬璉中華人民共和国国務院発展研究センター研究員「大躍進政策の失敗で、三千万人が死んだ。しかし真剣に反省せず人の思想を変えることで、政策を実行しようとして失敗した。一九九六年から七六年は文革で混乱に陥った。社会は崩壊の直前の状態になった。多くの官僚が身体を脅かされた。農民は悲惨な生活を送った。全ての人々が多くの打撃を受けた。このような状態を変えて行かねばならないと思った。

思想を開放し頭脳を働かせ、救国の道を探った。一九七八年から八三年は、改革開放の初期は国家の存亡をかけた努力の時代。行政の分権・二重価格制度、局部の対外開放という三つの融通的な制度にした。八四年ころから中国の改革目標が明確になった。社会主義市場経済というようになり、青写真を描いた。一九九四年以降、財政制度、金融制度、外国為替制度の改革を行った。

現体制の欠陥は、石油、電子通信など重要業種における独占。市場参入と企業の投資など意思決定における行政関与の過多。問題のカギは政治改革と行政改革の遅れにある。腐敗の蔓延と貧富の差により国民の不満は高まっている。改革を推進して明るい未来を切り開くためには、イデオロギーによる束縛から思想を開放し、積極的に改革の道を歩むしかない。経済改革を最後まで推進する。政治改革に真剣に取り組み、法制国家と憲政民主国家を確立する。市場経済における倫理基盤が改革の大きな欠陥である。将来は自由・民主という普遍的価値を受け容れることになると思う」

行天豊雄国際通貨研究所理事長「中国の改革開放政策の発展は近代経済史の最も重要な出来事。中国の成功の背景に国民的規模の発展に対する熱情がある。しかし、市場経済における倫理の問題がある。鄧小平の『白い猫も黒い猫も鼠を捕る猫が良い猫だ』という指導が、倫理性を否定してしまった。一方に利益を求め、一方に倫理を求めるということにどう対処するか。農業問題・雇用問題・政治改革、そして人治から法治への体制変革をどうするかが問題。」

帰途、知人と懇談。

帰宅後は、明日の「敷島の会」における講義の準備。

         ○

共産支那は、経済だけでなく、政治・軍事の面でも倫理を忘却している。そしてこのことが近隣諸国に大きな脅威になっている。最近の毒入り餃子・チベット人弾圧は、今日の支那が倫理というものを忘却している証左である。これが改善されない限り、国際的信頼を得ることができず、支那の真の発展はあり得ない。

|

« 千駄木庵日乗四月二日 | トップページ | 千駄木庵日乗四月四日 »

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/121949/40756156

この記事へのトラックバック一覧です: 千駄木庵日乗四月三日:

« 千駄木庵日乗四月二日 | トップページ | 千駄木庵日乗四月四日 »