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2008年4月 3日 (木)

千駄木庵日乗四月二日

午前は父母のお世話。訪問看護師の方と共なり。

お天気が良かったので、父と共に近所を散歩しました。

午後二時より、知人の葬儀に参列。冥福を祈る。

         ○

葬儀場の桜が満開でした。桜の花が潔く散る姿は、人の命がはかなく散っていくことを連想させます。日本民族は、この世に恋々とせず、潔く死地に赴くことを美徳としてきました。それと共に、美しい桜の花に見守られながら、あの世に旅立つことを望む人がいました。西行です。

西行の歌に、「ねがはくは 花のしたにて 春死なん そのきさらぎの 望月のころ」という名歌があります。今日はこの歌をしみじみと思い出しました。

また、支那初唐の詩人・劉廷芝(りゅうていし)の詩の一節「年年歳歳花相似 歳歳年年人不同 (年年歳歳 花相似たり歳歳年年 人同じからず)」は、まさに実感でした。

しかし、そうは言っても、人の死は悲しいものです。人間というものは永遠には生きられないと分かっていても、実際に家族・友人・知人・同志などと永遠の別れを迎えるのは本当に辛く悲しいことです。特に、もう一回会いたかった、お世話になったことのお礼が言いたかった、思い出話を語りたかった、という心残りがあった人となると尚更です。

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