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2008年2月29日 (金)

千駄木庵日乗二月二十七日

午前は父母のお世話。訪問看護師の方と共なり。父は、少し床ずれができましたので、心配です。

午後一時半より、荻窪の教育創造研究所にて、「敷島の會」開催。参加者から提出された歌をお互いに批評し合う歌会です。参加者の方々と楽しくも真剣に歌を学びました。

終了後、出席した学生の人と懇談。この三月に早稲田大学を卒業し、就職するそうです。前途有為の青年です。

帰宅後は、資料の整理・書状執筆など。

          ○

古代から現代に至る日本人の思想精神を正確に自己にものとし、日本の傳統精神を継承するには、古代の人々の心情・まごころに直結することが大事である。それは、古代から現代に至るまでの日本人のまごころを歌ひあげた『和歌』を読むこと、そして自分自身も歌を詠むことによって可能になる。

和歌とりわけ短歌のような短い定型文學は、声調と思想、感情と意味とが一つに働くものである。また、「五七五七七」という一つの約束によって時間空間を超えて萬人の心に通ひ、親しめば親しむほど無限に深く、実作すればするほど磨きのかけられるものが和歌である。

和歌は神代以来の傳統を保持する。「記紀」「萬葉」以来の歌の道統を継承し、真の意味の古典に直入し、それを現代に生かすためには和歌を学ぶことが大事である。すなわち、和歌は復古即革新という維新の原理と一体なのである。

和歌ほど、長い歴史と傳統を有し、且つ、現代に生き、美しい感動を与え続けている文芸が和歌である。中河与一氏は「恐らく世界に冠絶する詩形ではないかと思ふ。」(『文藝不断帖』)と述べている。

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