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2007年11月21日 (水)

千駄木庵日乗十一月二十日

午前は父のお世話。

午後からは在宅して、原稿執筆、明日の会合でのスピーチの準備など。

            ○

憲法改正或いは自主憲法制定は國家緊急の課題である。しかし、ただ憲法を改正すればいい、新しい憲法を作ればいいといふことではない。現行占領憲法の欠陥を根本的に正さなければ改憲の意味はない。現行憲法の最大の欠陥は、その原理にある。

『現行占領憲法』の三原理の一つとされる「國民主権・主権在民」といふ思想は、君主と國民が絶対的に対立し、権力を奪ひ合った歴史を持つ欧米で生まれた思想である。祭祀國家であり君民一體の國柄であるわが日本にはまったく適合しない思想であり、革命=國體破壊につながる思想である。

「國民主権論」「主権在民論」は「人類普遍の原理」を詐称しているがさうではない。欧米における革命・政治変革から生まれてきた思想であり、日本國體とは相容れない思想である。「國民主権」といふ原理は全面的に否定されるべきである。

日本天皇の國家統治の本質は、権力・武力による國家・國民支配ではない。天皇の祭祀主としての神聖なる権威による統治(すべおさめる。しろしめす。きこしめす)である。むしろ、天皇の神聖なる権威が権力者・為政者の権力濫用を抑制するのである。それがわが國の建國以来の國體であり歴史である。

日本國は信仰共同體であり國民が契約を結んで人工的に作った國ではない。そして祭祀主である天皇は國民と対立してこれを力によって支配する御存在ではない。天皇と國民と國土の関係は、対立関係・支配被支配の関係にあるのではない。契約関係・法律関係にあるのでもない。精神的一體関係にある。これを「君民一體の國柄」といふ。これが日本肇國以来の國柄であり國體である。

つまり、日本の歴史と傳統そして日本國體は、西洋の契約思想や人間不信を基盤とした国民主権論や西洋近代の成文法とは基本的に相容れないのである。

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