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2007年10月 4日 (木)

千駄木庵日乗十月三日

午前は父のお世話。訪問看護師の方と共なり。午後は、父のことで、診療所・薬局などに赴く。

午後六時より、永田町の村上正邦氏の事務所にて、「第12回日本再生 一滴の会」開催。南丘喜八郎氏が司会。

佐藤優氏が講演し、「九月に、村上・南丘両氏と共に吉野から二十キロ奥の西吉野村の賀名生(あのう)に行き、後醍醐天皇の御事跡と南朝の歴史を偲んだ。北畠親房の墓に参った。吉野では、後醍醐天皇御陵に参拝した。足利尊氏は後醍醐天皇の御霊を慰めるために天龍寺を造営したが、天の怒りはおさまらず、政治は乱れ、内裏に落雷した。南禅寺の僧侶に『後醍醐天皇と南朝の正確な記録をのこせば鎮魂できる』といわれてできたのが『太平記』。呪いを解くには歴史の真実を書き残さねばならない。私が『国家の罠』という本を書いたのも、鈴木宗男氏の魂を鎮めるためであった。鎮魂しないと鈴木氏の生霊が永田町・霞が関を漂うことを心配した。物書きの仕事は鎮魂。中西輝政氏の『諸君』今月号の論文は見苦しい。日本には十四世紀にすでに寛容と相互扶助の精神が確立した。北畠親房は寛容と相互扶助が国家を長持ちさせる秘訣であると『神皇正統記』で論じた。今言われている新自由主義には他者危害排除・幸福追求権を守るということがない。小泉は新自由主義に軸足を置いて、邪魔になるものは排除した。安倍政権崩壊の原因を正しく見ないと五年十年は立ち直れない。プーチンは、大統領辞任後、ロシアの国体を研究するという。老人が『この国に生まれて良かった』という国にしたいという。プーチンは再び大統領になり、ロシアを帝国主義的強国にする。ロシアは国家体制を強化しつつあり、日本は格差によって国家体制が弱体化している。北方領土問題が風化しつつある。北方領土問題は我々の世代で解決しなければならない。沖縄の集団自決は、住民に手榴弾を二つ持たせたのは、軍の関与と広義の強制があったということ。この問題を詰めていくと、沖縄は分離する。早くこの問題の幕引きをすべし。安倍政権崩壊は松岡氏の霊が鎮まっていないから。松岡氏の自殺の直後、閣僚がクールビズに着替えてはしゃいだ。『安倍総理萬歳』と言って自殺した松岡氏の心を受け止めないと駄目。安倍氏は国家が官僚によって成り立っていることを知らなかった。事務次官を誰にするかで全てが決まる。安倍政権が潰れたきっかけは小池・守屋戦争に翻弄されたこと。井上秘書官というノンキャリアをキャリアの上に立てたこと。国家は社稷から見れば外部。『愚管抄』の『百代で王朝は滅びる』という主張に反対し、『終わりはない』と喝破したのが『神皇正統記』。北畠親房の墓があれだけきれいに守られている限り、日本は不滅。福田内閣には『何もしないこと』を期待したい。戦没者追悼施設は絶対に作らせてはならない。人間が作った新たな霊の無い偶像を拝んではいけない。国のために死ぬ人を作り出さないと国家は成り立たない。顕彰がまずあってその後に慰霊がある。私はクリスチャンだが靖国神社参拝に何の矛盾も感じない。沖縄は革命の歴史を持つ中国よりも革命の歴史がない日本のアンブレラに入っていることが良い。」と語った。

大変重要なことが語られました。小生の感想は後日書きたいと思います。特にもの書きの仕事は鎮魂であるという主張に共感しました。「物語」とは霊魂が語るということです。「ものがたり」の「もの」とは霊のことです。「もの」(霊魂)をかたるのが「物語」であり、「もの」(霊魂)をうたうのが「歌」であります。

帰途、ある同志と懇談。

帰宅後は原稿執筆など。

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