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2007年8月 3日 (金)

千駄木庵日乗八月二日

午前は父のお世話。訪問看護師の方と共なり。

午後は、上野公園の東京藝術大学美術館で開催中の「金刀比羅宮書院の美」展参観。金刀比羅宮に奉納されてきた美術品のなかで、円山応挙・岸岱・邨田丹陵の障壁画や襖絵、伊藤若冲の「花丸図」、そして奉納された絵馬や船の模型などなどが展示されていた。自然と生き物が鮮やかに描かれた作品が多かった。金刀比羅宮には大学時代、観音寺市に学友を訪ねた時に参拝した。

つづいて、同じ会場で催されている「歌川広重江戸百景のすべて」展参観。江戸の市中と郊外の景観を主題とした浮世絵風景版画が展示されていた。「名所江戸百景」は浮世絵師歌川広重の最晩年の傑作といわれ、安政三年から五年にかけて制作されたもの。

わが家近くの「千駄木団子坂花屋敷」に描かれている石段は、小学校の上級生の家にあったもので、私もその家に遊びに行った時に上り下りした。その後マンションが建てられなくなってしまった。なんとも惜しい気がする。「日暮里諏訪の台」「湯島天神坂上眺望」に描かれているところも、よく散歩するところである。そのほか麹町・虎ノ門・愛宕山・隅田川など小生が歩いたり訪れる場所が描かれていて大変興味深かった。今は高層ビルが立ち並び、自動車が往来するところも、江戸時代末期は、緑も多く自然の景観が美しいところだった。

東京を故郷とする小生にとってこういう絵は本当にありがたいものである。千駄木近辺は、「故郷」と言えるような自然の緑や古き建物などが残っていることも幸せなことと思っている。小生の生活も色々悩ましいことがあり、政治情勢も混迷し、殺伐とした世の中であるだけに、こういう展覧会を見ると心がやや落ち着く。

帰宅後は、書状執筆など。

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