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2007年8月27日 (月)

千駄木庵日乗八月二十六日

午前は父のお世話。訪問看護師の方と共なり。

午後二時より、春日の文京区民センターにて、アジア安保フォーラム・台湾安保協会共催「黄昭堂氏・台湾総統選挙について講演会」開催。

宗像隆幸氏「来年三月二二日の総統選挙は台湾の命運を分かつ重大選挙。国民党が負ければ、国民党は統一派と本土派に分裂。そして民進党と国民党本土派が手を結び、立法院で多数を占める。国民党が勝てば、統一派は中共と第三次合作をする。台湾という国が存続するか否かの分かれ道。総統はなかり大きな権限を持っている。本当の改革をやろうと思えば、最初の半年・一年が大事。陳水扁総統は就任直後から、中華民国体制打倒のために中華民国憲法を変えるべきだった。絶対にしなければならないことは国名変革。それを実行しないと、中国から見れば中華民国は反乱団体ということになり、武力行使を正当化する。自分たちの憲法を持つことがデモクラシーの基本。アメリカが中華民国憲法の廃止に反対したら、『デモクラシーの基本を否定するのか』と反論すべし。台湾独立とは中華民国体制からの独立。中華民国憲法からの独立。自分たちの憲法を作るべし」。

黄昭堂台湾独立建国連盟主席「総統選挙の二か月前の立法院選挙も大事。選挙は金がものを言う。『金を貰うのは良い、金を貰ったら票を入れないと悪い』という風潮。お金で票を買う。国民党の選挙基盤はまだ強い。地方のボスを手なずけている。民進党はこれが足りない。国民党資産は数兆円ある。戦争直後、日本から没収した資産を自分たちのものにした。李登輝氏も総統になって初めて国民党の資産がどれくらいあるかを知った。台湾の民主化は始まったばかり。民進党が勝ったのは、理念が有権者の胸を打ったから。しかし人材が追い付かない。国会議員になっても何を質問していいか分からない。日本の大臣が就任記者会見で『これから勉強します』と言うのと同じ。エスニックグループの意識はどんどん減りつつある。エスニックグループの対立は蒋介石についてきた人たちが特権を振るったから。今は融合された社会になった。蒋介石の孫の息子も、『私は台湾人だ』と言った。国立政治大学の調査では、『私は中国人ではなくて台湾人だ』と言う人が六〇%。『私は中国人であって台湾人ではない』と言う人が五%。台湾人意識の向上は李登輝・陳水扁政権の成果。馬英九はかっこいい・ハンサムだけで人気がある。八年間の台湾市長時代に何もしなかった。軽佻浮薄で決断力・能力なし。謝張廷も馬英九も独立と統一問題を争点にしたくない。しかしそれが争点になる。国民党は『終局的には統一を図る』というのが基本綱領。民進党はそれを追い詰める。謝張廷には反日の素地はない。馬英九はハーバート大学で尖閣問題のリーダーだった。かつて駐日代表をしていた許水徳さんは『裁判所は国民党が経営している』と言った。司法の独立は無理。『汚職をしていない裁判官はいない』と言ったら、『五十%はいる』と反論された。軍は国民化されている。少将以下は台湾の軍と思っている。多くの人が台湾はすでに独立国家だと思っている。民進党や李登輝がそういう考え方なので感覚のずれがある。しかし台湾は独立していない。蒋時代は一つの中国を主張する二つの政府、李登輝時代は二つの中国、陳水扁時代の今年になってようやく台湾名での国連加盟申請を行ったので一つの中国・一つの台湾になった。青天白日旗を見ると腹が立つ。」

今日の講演を聞いていて昔、赤尾敏先生に「台湾独立についてどう思われますか」と伺ったら、「台湾は立派に独立しているではないか。蒋介石政権に反対するのは中共を利する」答えられたのを思い出した。「台湾独立とは一体どういうことか」という定義が問題である。台湾独立の定義・概念は、台湾人の台湾建設につきると思う。今日台湾はいまだに「中華民国」を名乗り「中華民国憲法」を持っている。これでは真の独立とは言えない。それどころか、共産支那の武力侵攻に「国内問題だ」という正当性を与えてしまう。今台湾に生活している二千万人の人々の運命共同意識が台湾の民族意識ということになろう。台湾国内のエスニックの対立が融合の方向にあるのは良いことである。しかし、支那大陸に呑み込まれてしまうことを台湾人が望むとはとても思えない。事実、台湾人意識の方が支那人意識より圧倒的に強い。台湾が独立をすることによって、支那の台湾併吞を防ぐことが出来るのである。やはり台湾独立が正義である。

帰宅後は、原稿執筆。

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