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2007年7月 5日 (木)

千駄木庵日乗七月四日

午前は、父のお世話。訪問看護師の方と共なり。

午後は、諸雑務。

午後六時半より、赤坂の日本財団ビルにて、『東京財団フォーラム』開催。登壇者の発言は次の通り。

〈青木昌彦スタンフォード大学名誉教授〉「市場がどう機能し、どういう成果を生むかは、社会に働いている規範や、権利・義務の関係を形式化し実行化する国家制度、技術・文化などとの相互作用の中で決まる。それらの関係はそれぞれの国の歴史に依存している。そういう制度に働きかけるための政策も、それらの歴史的に形作られた関係との適合性を持たなければ有効性を持ち得ない。社会的規範・約束事がどうやって形成されていくのかが問題。社会学・人文科学の究極的な目的は、制度をどう考えるかにある。色々な様式に包まれて市場は存在する。制度を変えるには、法律を書き換えるだけでは駄目。人々の共通意識が変わることと大きな関連がある。人間のやり取りの均衡状態の中で内省的に出来上がり、それから浮かび上がってくるものが『制度』と『法律』。」

〈鈴木健サルガッソー代表取締役〉「実験データは公開されていてこそ真偽が判定できる。学術の世界におけるネットの影響は、オープン化と時間の短縮。研究者同士の日記の公開が日常的になりつつある。」

〈加藤創太国際大学グローコム教授〉「アカデミズムと霞が関の交流は盛ん。各種審議会がそれ。しかしシナリオが決まっている。官房総務課が御用学者を育てるために審議会で重用する。官僚は理論の整合性よりも、政治・経済・社会的利害調整の結果としての現実性のある政策をとる。『学者は、非現実的・一面的・単純・理解不能・遅い』という見方がある。官庁は自分たちの都合の良い学者・理論を利用する。自民党は霞が関というシンクタンクを持っている。霞が関がデータを独占。データを貰った学者はその官庁を批判できない。」

帰宅後は原稿執筆。

        ○

日本近代史のことを書くために色々な資料や情報を収集しなければなりません。参考になった書籍の著者や資料・情報を提供してくださった方が、その調査・研究の対象の関係者である場合があります。特に子孫や弟子筋に当たる方の場合、お世話になった方への信義上、否定的なことや批判を書くことはどうしてもできなくなります。明治以降の歴史問題の場合、その歴史にかかわった人の子孫や弟子の方が数多くおられます。わたしが今欲しいのは、川路利良に関する資料・情報でありますが、これは警察庁・警視庁に行って提供を受けなければなりません。そうすると、川路利良を厳しく批判することはできなくなります。第一、「どういう目的で書くのですか」などと聞かれ、川路批判論文を書いた私には、警察はなかなか情報を提供しないでしよう。

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